2018年03月19日

公文書改ざんの背後に「戦争する国」づくり

きのう新宿駅西口で行われた「市民と野党の大街頭宣伝」には4000人もの市民が集まりました。私の通勤経路でもあるので、ここでの演説会にはよく出くわしますが、小田急デパートの2階デッキにまで聴衆が鈴なりというのは初めてです。

「ひと言で言って“腐ってる!”」と叫んだ元SEALDsの奥田愛基くんをはじめ、力のこもったスピーチが続きました。ただ、それらのスピーチの中で、財務省が改ざんで隠そうとした森友と安倍夫妻の結びつきの背後に、教育勅語を暗誦させる愛国教育、「戦争する国」を担う人づくりの狙いがあることへの言及は少なかったように思います。

1年前になりますが、昨年3月30日の議員会館前行動で「子どもと教科書全国ネット21」の俵義文事務局長は「森友学園は安倍教育基本法のモデル校」と的確に指摘する発言をしていました。そのあらましは以下の通りです。

−ここから−

 なぜ安倍首相や松井知事、自民党・安倍政権が森友学園の瑞穂の国記念小学校を作らせようとしたのか。
 この出発点になった会合が2012年の2月に行われた。安倍首相(ブログ投稿者注:当時は野党)が大阪に行って、育鵬社の教科書を作っている日本教育再生機構が開催した民間教育タウンミーティングにパネリストとして出演した。他のパネリストは、松井一郎大阪府知事、八木秀次再生機構理事長。この中で何が語られたのか。これが重要だ。

 安倍首相はこう言った。「1947年に制定された憲法と教育基本法は戦後レジーム、戦後体制そのものであり、この戦後レジームから脱却するのが自分の使命である」と。「この47年の教育基本法は日本の香りがしない。これを2006年に自分が改正した。この改正は自分の誇りとするところだ」と言った。そして、「教育基本法改正の1丁目1番地は道徳教育であり、伝統文化と郷土愛、愛国心もこの教育基本法に書き込んだのだ」と自画自賛している。
 安倍さんは当時大阪市議会で審議されていた国旗国歌起立条例、大阪府議会で審議中の教育行政基本条例について、これを「心から支持する」という意見を述べる。そして、「教職員が国歌を歌わない、あるいは起立しない−こういう教員は3回それをやったら首にすべきだ」と。その直前に最高裁が処分は戒告までしかできないという判決を出したが、「この最高裁判決は間違っている。こういう教員はすぐに首にしたらいい」と言った。安倍さんは「この大阪の教育基本条例は教育基本法と全く同じものであり、教育基本法を地域で具体化するものである」と称賛した。

 この集会で安倍さんと松井さんが壇上で固く握手し、「自民党と維新と党は違うがこれから連携して教育政策を進める」ということを約束し合う。当時この大阪市の条例そして大阪府の条例については大阪の自民党の市議団、府議団が反対をしていた。ところが、この安倍さんの発言の直後に自民党の市議団も府議団も態度を変えてこれに賛成に回る。そして、大阪の教育基本条例では愛国心を新たに盛り込んで、そういう修正をして可決するということが行われる。安倍首相は「この大阪の教育基本条例は安倍教育改革を具体化し推進するものである」として、「大阪の地から自分が進める教育改革、教育再生政策を松井知事と手を取り合って進めていこう」とそこで約束する。

 この条例の内容はまさに森友学園が幼稚園でやってきた教育そのものであり、この条例を実施していくモデルとして安倍さんと松井さんが森友学園そして籠池さんに白羽の矢を立てたと私は思う。森友学園が小学校用地を探し始めるのはこの直後。そこからこの問題が出発していると私は思っている。
 安倍首相と松井知事は2006年の教育基本法、大阪教育条例を具体化するモデルとして森友学園を考え、塚本幼稚園が行っている教育を小学校を作って実行する。こういうことを考えて全面的にバックアップしてやってきたのだと思う。
 そのことは文部科学省がこのかん、森友学園、塚本幼稚園の教員を3人も優秀教員として表彰していることにも表れている。この優秀教員表彰制度は安倍さんが第1次政権の時に作った制度。このことにもつながりがあるだろうと思う。

 だから、安倍昭恵夫人は15年9月5日に名誉校長として行なった塚本幼稚園での講演の中で、「こちらの教育方針は主人も大変すばらしいと思っている。卒園後、公立小学校の教育を受けるとせっかくこの幼稚園でできた芯がぐらついてしまう。だから塚本幼稚園でやってきた教育(これは洗脳教育にすぎないが)、これを小学校でもやるんだ」と小学校を作る意義を語っている。昭恵さんはこう言っている。「籠池先生の教育に対する熱き思いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させていただきました。瑞穂の国記念小学院は優れた道徳教育をもとにして日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てるものであります」と。

 この森友学園の教育を全国の学校に広げていこうというのが今安倍さんがやろうとしている道徳の教科化であり、次期の学習指導要領だと思う。これは子どもたちを国家・国益のために、グローバル企業と戦争する国のための人材としてつくろうとする教育だ。これこそが森友学園の小学校でやろうした教育に他ならないと思う。そういう意味で、この安倍さんがやろうとした教育はまさに戦争する国づくりであり、共謀罪を作ろうとする政策と一体のものだ。この森友学園の問題を徹底的に究明し、戦争法を廃止し、共謀罪を作らせない。そのためにお互いに頑張っていきたい。

−ここまで−
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(3月18日 新宿駅西口)

(編集部 浅井健治)
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