【「金よりも命だ」と経団連前アクション】
平和と民主主義をめざす全国交歓会は6月20日、「金よりも命だ!再稼働撤回!経団連前アクション」に取り組んだ。
大手町の経団連会館。「銀行は富をはきだせ」「われわれは99%」のプラカードが並ぶ。高畑宅二さんは「関西の財界は『停電になったらどうする』と自治体首長に再稼働容認を迫った。メガバンクは東電への融資に、家庭向け料金値上げと柏崎刈羽の再稼働がなければ融資を止める『特約条項』を設けた。原発メーカーは福島の苦しみをよそに原発輸出に乗り出している」と経団連の罪状を指摘。土屋典子さんは「99%に貧困と格差を押しつけている諸悪の根源が経団連だ。原発なくせ。再稼働するな。非正規労働なくせ」と迫った。
東京在住15年という女性がマイクを握り、「原発の恩恵を得て生きてきた世代だからこそ、原発は手放さないといけないと思う。まさか自分がこういう抗議行動に参加するとは夢にも考えなかったが、一人の母親として子どものためにやれることをやりたい。気付いてしまったからには、何もしないでいることはできない。次世代に安心できる世界を渡すことが私たち大人の責任です」と語った。
妖怪ぬらりひょんが「命よりお金が大事でございます」と福井県を食い物にする絵を掲げた女性は「ぬらりひょん=一部の特権階級から私たちの生きる権利を取り戻しましょう」と呼びかけた。
全交は毎週水曜日18時半〜19時半、経団連前で行動を続ける。
(浅井健治)