2013年04月01日

東電株主代表訴訟 告訴と一体で責任追及

【東電株主代表訴訟 告訴と一体で責任追及】

 東京電力の株主が福島原発事故当時の取締役27人の個人責任を追及し、総額5兆5040億円の賠償を求めている東電株主代表訴訟。東京地裁に提訴して1年たったのを機に、経過報告を兼ねた集会が3月16日、東京・渋谷で開かれ、約150人が参加した。

 脱原発・東電株主運動の木村結さんは、株主代表訴訟が証拠保全を東京地裁に申し立てた結果、東電テレビ会議の録画がマスコミに公開され東電の秘密が暴露されてきたこと、20年以上株主総会で脱原発を提案してきた株主運動の中で蓄積された議事録が株主代表訴訟だけでなく福島原発事故告訴においても証拠として採用されたことを紹介。「東電が株主すらだまし続けてきた証拠が、株主代表訴訟や告訴団運動で日の目をみた。長い間株主運動を続けてきて良かった」と話した。

 河合弘之弁護士も訴訟の意義を強調する。「まだ誰も原発事故の個人責任を取っていない。第2次大戦で言うと、東条英機や宇垣一成がまだ無罪で街をうろうろ歩いているのと同じだ。責任追及をきちんとして、そこを脱原発の基礎におく必要がある」

 トークライブで芸人のおしどりマコ・ケンさんは、東電の記者会見に通いつめ、大気中に排出された放射線量を開示させてきたといったエピソードを笑いを誘いながら披露した。

 パネルディスカッションには海渡雄一弁護士、政府事故調委員を務めた吉岡斉・九州大学副学長、朝日新聞の木村英昭記者が登壇。
 吉岡さんは、大津波災害の危険性が過去複数回指摘されていたにもかかわらず、東電が対策を怠り大惨事を招いたと政府事故調が分析したことを報告し、「その経緯を実名を挙げて報告している点が功績の一つであり、株主代表訴訟にも役立っている」と述べた。
 海渡さんは、会社および個々の役員ごとに津波予見と結果回避措置の可能性を検証していくことが今後の焦点と説明し、「最終的には東電にすべての情報を公開させる制度を作る必要がある」と意気込みを語った。

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posted by weeklymds at 20:43| 報道/活動報告

起訴求める署名 10万を突破

【起訴求める署名 10万を突破/福島原発告訴団が東京地検に提出】

 福島原発放射能大量放出犯罪の厳正な捜査と起訴を求める署名が10万筆を超えた。
 福島原発告訴団は3月13日、第2次集約分6万3501筆(総計10万3766筆)を東京地検に提出。その後、司法記者クラブで記者会見した。
 武藤類子団長が経過を報告。「告訴・告発人は全国1万4716人。受理はされたが強制捜査は始まらず、『壁は厚い』と報道される。しかし、これしか刑事責任を問う場はない。10万を超えた署名は、原発事故の責任をただすことへの国民の関心の高さを示していると思う」と話した。
 河合弘之弁護士は署名提出と合わせて地検に対し、@東電本店を強制捜査し取締役会の議事録などを押収するA福島原発の現場検証を行うB検察の人手が足りないなら警察に協力させる−よう強く申し入れたことを明らかにした。

東電の強制捜査を

 海渡雄一弁護士は同じくこの日提出した上申書の内容を説明。脱原発・東電株主運動が作成した過去の株主総会の議事録から、取締役らが「巨大津波のことも設計上考慮」「耐震強化工事は順次実施中」「福島は日本でも最も安定した地盤。大規模停電のリスクに対しては全体としての供給力の確保、系統の安定性で対応できる」などと答弁していたことを示し、この経過について取り調べるよう求めている。「検察官はメモをとりながら真剣に聞いていた」という。
 告訴団は3月19日には福島地検に署名を提出。25日から29日までランチタイムに同地検前で連続アピール行動を行う。

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posted by weeklymds at 20:38| 報道/活動報告

2013年03月22日

「テントには愛がある」―福島避難母子が訴え

 3月21日、経産省前テントひろばを立ち退き攻撃から守ろうと、記者会見が行われました。福島市から練馬区に避難している二児の母、二瓶和子さんは次のように訴えました。

 ここのテントのおかげで立ち上がれた、テントがあってこその二瓶和子、自主避難者です。こちらでスカーフやマスクを販売させていただいたからこそ、地元・練馬区でも支援者の方たちとつながることができ、支えていただくことができ、今月は地元で活動することができました。
 このテントがあったからこそ、避難しているお母さんとも首都圏でつながることができました。私にとってはここは第二のふるさとのようです。避難してきたお母さんたちにとっても、地域は分散していてもテントがあるから自分たちは守られていると思っていると言っても過言ではありません。
 私はここでマスクを販売していた時に初めて、「あなたたちは僕たちの英雄だ」「勇気ある行動だ」と、身内よりも先にほめていただきました。それがここのテントで活動されている方たちです。
 私は、間違っていないと思って、ここで販売をさせていただくようになりました。名刺は支援者の方に作っていただきましたが、店舗やブログはありません。私としてはここの場所を事務所にしたいほどで、「どこで販売していますか」と聞かれると「経産省前のテントに金曜日来ております」と自信を持って言えるぐらい、この場所を必要としています。
 たくさんの地域に避難の会があって活動はしていても、最終的に地方からここにみなさんが足を運んでいます。それぐらいこの場所は大切です。
 また、ここで活動なさっている方々によって子どもたちが生きております。私の子どもがどうしてテントに来てくれるか。けっこう素直で、最近とくにお姉ちゃんのほうは活動に振り回しています、でも「きょうテントで大事なお話があるから来て」と言うと、「行く行く」と喜んでついて来てくれました。
 素直な子どもたちがどうしてテントに足を運ぶか。ここに愛があるからです。子どもを守ってくれているという実感があるから、それに応える子どもたちがいるんです。大人のように計算高く打算のある子たちではありません。田舎から出てきた、動物の野性のある子どもたちがテントに喜んでついて来てくれるんです。これは守られているという実感があるからなんです。
 私はここにテントの意義とテントの必要性があると思ってお話させていただきます。これは私だけの声ではなく、自主避難者である私の仲間たちの声だと思っていただきたいです。仲間たちはそれぞれの生活があってなかなかこうやって飛び出すことができません。でも、ここにあるテントのみなさんや、活動されている方々のおかげで私はここに立つことができています。なので、たとえ権力でここが潰されてしまっても、私たちの心は一つだということをお伝えしたいと思います。ありがとうございました。

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(浅井健治)
posted by weeklymds at 15:46| 報道/活動報告