2020年05月14日

闘いは続く:DSA新型コロナウイルス速報12号

DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)は5月13日、「新型コロナウイルス感染症速報」第12号を発行しました。コロナ危機下の闘いは「恒久的な性格を帯びてきた」ため「速報」の発行は段階的に取りやめていくが、「闘いは続く」と呼びかけています。(〈 〉は投稿者=浅井の注・補足です)
https://www.dsausa.org/news/dsa-covid-19-bulletin-12/

−ここから−

DSA新型コロナウイルス感染症速報第12号
2020年5月13日

闘いは続く

この速報は、DSAの新型コロナ緊急対応方針を補足するものとして、まだ姿を現しつつある段階だった危機の社会主義的分析を提供するために〈3月19日に〉発刊しました。危機は私たちの新たな日常となり、対応方針はより恒久的な性格を帯びてきました。速報の発行は段階的に取りやめていきますが、闘いは続きます。

私たちは三重の危機に直面しています−健康、経済、政治の危機です。私たちの要求は緊急に必要であり、この瞬間にあって深い共感を生んでいます。“メディケア・フォー・オール〈すべての人のための医療保障〉”が必要です。“グリーン・ニューディール〈環境保護のための変革〉”が必要です。すべての人のための安全で手頃な価格の住宅が必要です。経営者と闘い、労働者階級の力を築くことができる組織された戦闘的な労働運動が必要です。

私たちは、これらを勝ちとるために自らを組織化しています。みなさんができることは以下の通りです:

*医療緊急保障法を勝ちとるキャンペーンにサインアップ〈署名・参加〉する。

*5月13日、米国郵政公社を守る民主主義的社会主義者労働委員会のキャンペーンについてともに学ぶ。

*私たちの“緊急職場組織委員会”は、全米の労働者が職場における防護措置を獲得するために組織するのを支援しています。ここにサインアップし、組織化チームに参加しよう。また、自分の職場で組織化したい場合は、この申込書に記入してください。オルガナイザーの一人が連絡します。

*この危機に際して、私たちはお互い支え合わなければなりません。こうした取り組みに参加するには、“相互扶助委員会”に連絡してください。

*ビデオ証言をシェアし、#家賃を免除せよキャンペーンに参加する。

*DSAは初めてですか? もっと知るために〈DSAリーダーとの〉電話Q&Aに参加を。5月21日、31日に行われます。

*まだメンバーでなければDSAに加入してください! 米国で最大の社会主義組織に加わるのにこれ以上大切な時はありません。

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パンデミック〈世界的大流行〉の間、アメリカ民主主義的社会主義者(DSA)は、メンバーの安全と新型コロナの拡散防止のために、人との距離確保=ソーシャルディスタンシングを実行しています。

米国最大の社会主義組織である私たちは、この前例のない時代にあっては、世界で起きていることについての情報の共有から始めることが不可欠だと考えています−パンデミックの性質、迫り来る恐慌、政府の対応(またはその欠如)、利潤追求企業の致命的な過失と不正、ならびにコロナウイルス・パンデミックに対する労働者階級の解決策を求めて闘う労働者たちによる英雄的な組織化と抵抗、相互扶助。私たちはまた、みなさんがこの闘いに参加するための方法を共有したいと考えています。

DSAに加わるのにこれ以上大切な時はありません。加入、会費の更新または月単位への切り替えはこちらから。

−ここまで−

この号もそうですが、「速報」には毎号欠かさず「DSAは、メンバーの安全と新型コロナ感染症の拡散防止のため、人との距離確保=ソーシャルディスタンシングを実行している」と注記されています。また、「この前例のない時代」の語からリンクが張られていて、3月12日の「新型コロナウイルス感染症に関するDSA全国政治委員会声明」に行けるようになっています。

以下は同声明からの抜粋です(3月15日ZENKO全国メーリングリスト投稿のイラク平和テレビ局in Japan森さんの訳を若干手直ししました)

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 すべての労働者階級の人びと、とくに新型コロナウイルス感染症に対して最も脆弱な高齢者や住居を追い出された人、慢性疾患を持つ人、免疫不全の人のための実際的な方策と連帯の表明として、われわれはすべての支部が次のソーシャルディスタンシング措置の実行を開始することを推奨する。
[注:ソーシャルディスタンシングは、インフルエンザなどの感染症対策において、人と人との距離を空け、接触機会を減らすこと]

*少数の人の集団を上回るどの予定の会合も中止または延期するかオンラインに移す;

*予防措置としてCDC〈米疾病予防管理センター〉の推奨する感染防止行動を実行し、とくに他の人から6フィート〈約183センチメートル〉以上の距離を維持する;

*気をつけなければならない症状を説明した支部単位の新型コロナ政策を確立し、体調不良の会員には自宅にとどまるか電話またはZOOMのようなビデオ会議ソフトを通じて会議に参加するよう勧める;

*会員が可能なときはいつでも、戸別訪問に代わって自宅から携帯メール送付や電話かけをするためのインフラを準備する;

*地域の会員を回診する計画を作り上げ、すべての会員、とくに高齢の会員や免疫不全の会員がこの危機を乗り切っていくのに必要な対策を確実に持てるようにする;

*あなたの地域の感染率に基づいて集会や行動〈の持ち方〉を適応させるシナリオ計画を練り上げる。シナリオの例と従来の大衆動員のオルタナティブ〈代案〉についてはこのテンプレート参照;

*すべての直接会合の前後に消毒用ウェットティッシュか抗菌スプレイのような製品を使って、テーブルや電子機器、ドアの取っ手などの表面の定期清掃を実行する;

*すべての会合で手の除菌用ローションを提供し、使用を勧める(CDC〈疾病予防管理センター〉の除菌用ローション作成ガイド参照);

*集会の場での咳やくしゃみの適切なエチケット、手洗いを推奨するポスターを置く。

−ここまで−

DSAはこのように3月中旬以降、大人数の集会を中止ないしオンライン開催し、戸別訪問をメール送信や電話かけに切り替え、従来型の大衆行動に代わるさまざまな行動のシナリオを練り上げ実行してきています。人との距離確保=ソーシャルディスタンシングの実践は決して活動自粛などではありません。

(編集部 浅井健治)
posted by weeklymds at 19:53| 報道/活動報告

2020年04月28日

DSA新型コロナ資料情報室〜子どもと歌う「手洗い歌」も

DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)は3月19日から「新型コロナウイルス感染症速報」を発行しています。4月22日時点で10号を重ねました。

同速報には毎号必ず、「パンデミック〈世界的大流行〉の間、アメリカ民主主義的社会主義者(DSA)は、メンバーの安全と新型コロナ感染症の拡散防止のために、ソーシャルディスタンシング〈感染症対策として、人と人との距離を開け、接触機会を減らすこと。社会的距離の確保〉を実行しています」という一文が載っています。「ソーシャルディスタンシングを実行」の個所にはリンクが張られていて、以下概要を訳したドキュメントのページに行き着きます。
http://tiny.cc/beatCOVID-19

この「資料情報室」はテキサス州サンアントニオ市のDSAメンバーであるBさんが作成したもので、DSAの公式文書ではありませんが、全米各地のDSAメンバーたちがコロナから労働者・市民の命と生活を守るため懸命に、ソーシャルディスタンシングを実践しながら、活動している姿を垣間見せてくれます。とても幅広い、多彩な活動です。

なお、"COVID-19"(新型コロナウイルス感染症)は「新型コロナ」または「新型コロナ感染症」と表記してあります。また、"resources"は「資料」「資料・情報」としたり、そのまま「リソース」と表記したりしています。〈 〉は投稿者=浅井の補記です。

−ここから−

【新型コロナ感染症資料情報室】

《はじめに−読んでください!》

やあ、みなさん! 私の名前はBです。この資料集を作成しました。大小あらゆる種類の問題が発生したため、お互いを必要としているからです。私たちは情報を持ち、準備し、行動を起こし、お互いを大事にしなければなりません。私たちは恐れやパニックから行動するのではなく、互いに連帯して行動し、他者の感情や経験を理解し、周りにいる弱い立場の人びとを守るよう気遣います。

資料・情報を追加したいときは、ツイッターで@blackcatbarreraにメッセージを送ってください。この資料室のショートリンクはtiny.cc/beatCOVID-19です。また、私が住んでいる町サンアントニオの地元資料集tiny.cc/SACOVID-19も作成しました。できれば、あなたの市や町の資料集を作成することをお勧めします!

この資料集をブックマークし、ネットワークで共有してください! 共有するためのインスタグラム・グラフィックについては、ここをクリックしてください。自分のグラフィックを自由に作成してください!

〈目次〉
*インフォメーション
*ビッグアクションその1:ソーシャルディスタンシング
*ビッグアクションその2:効果的な手洗い
*ビッグアクションその3:公共の場所用のマスク作成・着用
*その他の重要なアクション:これらも実行してください!
*備品と準備
*地元リソース:コミュニティのリソースにはどんなものが?
*新型コロナ感染症にかかったと思ったら
*相互扶助とサポート:どのように助け合うか
*健康に生きる:どう困難を切り抜けるか
*安全でない場合はどうすれば?
*お金を寄付するなら
*組織化:正義のための闘いにこの瞬間をどう生かすか

《インフォメーション》

*感染カーブを平坦化する:新型コロナとは何か、新型コロナでないのは何か、そして私たちが何をすべきかについての本当に役立つ包括的なガイド。ここから始めることをお勧めします。
https://www.flattenthecurve.com/

*CDC〈疾病予防管理センター〉の新型コロナに関する基本事実:新型コロナに関する迅速で基本的な事実を含む、簡単に情報を得られるページ。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/about/share-facts.html

*コロナウイルスに備えるのに大げさすぎることはない。方法は次のとおり:要点(1)真剣に手を洗う。(2)公の場でのマスク着用は、 体調不良を感じなくても、あなたやあなた以外の人が安全を保つのに役立つ。(3)病気になった場合、あなたは数日または数週間活動を休止するかもしれない。それに対処するために必要なものを確保しておく。(4)学校や保育所が閉鎖された場合の対処法を考える。(5)心理的な準備も重要。
https://www.vox.com/future-perfect/2020/2/28/21156128/coronavirus-prepare-outbreak-covid19-health

*ウイルス学:学問分野からの新型コロナに関する興味深く有益でダウンロード可能なエピソード。また、神話の誤りを暴き、よくある質問に答える。
https://www.alieward.com/ologies/virology

*台湾がコロナウイルスとの闘いについて世界に教えられること:台湾は何とかやってのけ、すばやくきちんと行動した。彼らから学べることを説明する。
https://www.nbcnews.com/health/health-news/what-taiwan-can-teach-world-fighting-coronavirus-n1153826

*新型コロナ、あなたのコミュニティ、そしてあなた−データサイエンスの視点:「私たちはデータサイエンティスト−すなわち、私たちの仕事はデータを分析および解釈する方法を理解することです。新型コロナに関するデータを分析するとき、私たちは非常に心配しています。社会の最も脆弱な部分である高齢者と貧困者が最も危険にさらされており、病気の蔓延と影響をコントロールするには私たち全員が行動を変える必要があります。定期的によく手を洗い、集団や人混みを避け、イベントをキャンセルし、顔に手を触れないようにしてください。この記事では、なぜ私たちが心配しているのか、そしてあなたがたも心配すべきなのかを説明します」
https://www.fast.ai/2020/03/09/coronavirus/ 〈日本語ページあり〉

《ビッグアクションその1:ソーシャルディスタンシング》

*ソーシャルディスタンシングとは何か:ウイルスの蔓延を防ぐための最良かつ最も効果的な方法の一つが、ソーシャルディスタンシング。この記事では、それが何か、どのようにそれを実践するかを説明する。
https://www.buzzfeednews.com/article/davidmack/social-distancing-coronavirus

*ソーシャルディスタンシングとな何か、それはコロナウイルスの爆発をどのように遅らせることができるか:この記事では「検疫」「隔離」「ソーシャルディスタンシング」の違いについて説明し、ソーシャルディスタンシングについてさらに掘り下げる。要点:できる限り他の人から1・8メートル離れ、大勢の人の集まりを避け、旅行を避け、できれば家で仕事をし、体調不良のときは家にいる。
https://www.vox.com/2020/3/3/21161232/coronavirus-usa-quarantine-isolation-social-distancing

《ビッグアクションその2:効果的な手洗い》

*CDC〈疾病予防管理センター〉:いつどのように手を洗うか:手洗いはウイルスの蔓延を防ぐための他の最も効果的な方法の一つ。私たちは頻繁にそして適切に手を洗わなければならない。この記事ではその方法を説明する。
https://www.cdc.gov/handwashing/when-how-handwashing.html

*手洗いの歌:子どもが家族や周りにいたり、子どもと仕事をしたりしている場合、効果的な手洗いについてのこのかわいらしい歌をプリントアウトして子どもに教えてはいかが。あなたが大人だとしても、韻は簡単に覚えられ、あらゆる年齢層に適しているので、習うべきです。
https://www.lucyknisley.com/washsong 〈日本語バージョンあり〉

《ビッグアクションその3:公共の場所用のマスク作成・着用》

*簡単な縫い目なしのマスク:マスクを購入すべきではなく、持っているものはすべて医療従事者に寄付する必要がある。手作りマスクは、公共の場で自分や他の人をより安全に保つためのよい方法だ。縫い物ができる場合は、マスクの作成と寄付を考えてほしい。利用可能なパターンがたくさんある。
https://www.youtube.com/watch?v=VDLLfQcKmH0&t=1s

*マスクは安全に着用を:マスクをつける前に手をよく洗おう。着用時に顔やマスクに触れないこと。洗濯可能なマスクは着用後、洗濯室か洗い物かごへ。そしてもう一度よく手を洗おう。

《その他の重要なアクション:これらも実行してください!》

*CDC:病気を防ぐための手順:とるべき他の重要な行動は:体調不良の場合は家にいる、咳やくしゃみを覆う、体調不良を感じなくても公共の場所ではフェイスマスクを着用する、清潔にし消毒する。詳細はこのリンクをクリック。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/about/prevention.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fabout%2Fprevention-treatment.html

*CDC:旅行:基本的に、今後の旅行は延期またはキャンセルする必要がある。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/travelers/faqs.html

*OSHA〈労働安全衛生局〉:職場では何をすべきか:頻繁に手を洗い、洗っていない手で目・鼻・口に触れない。体調不良の人との密接な接触を避ける。詳細については資料参照。 新型コロナに職業上さらされる可能性のある労働者とそうでない労働者の双方のための記載がある。
https://www.osha.gov/SLTC/covid-19/controlprevention.html

《備品と準備》

*薬箱:市販薬や救急箱の備品を補充するには今がちょうどいい時。このリンクをチェックし、自宅に何が必要か確認を。 (ただし、資材の買いだめはしないこと、とくにマスク!)
https://www.nhs.uk/live-well/healthy-body/your-medicine-cabinet/

*消毒・殺菌用品:このリストには、米国環境保護庁(EPA)が新たに出現したエンベロープウイルス性病原体に対する使用のため再承認した消毒・殺菌製品が含まれ、コロナウイルス(新型コロナ)爆発期に使用できる。
https://www.americanchemistry.com/Novel-Coronavirus-Fighting-Products-List.pdf

*研究:急性呼吸器感染症を予防するためのビタミンD補給:個々の参加者データの系統的レビューとメタ分析:ビタミンDが不足している場合、補給により急性ウイルス性および細菌性呼吸器感染症にかかるリスクを最大70%減らすことができる。ビタミンDは脂溶性であるため、サプリメントを選択する場合は、必ず食物と一緒に服用すること。
https://www.bmj.com/content/356/bmj.i6583

*食料品店に行かなくても作れる10の夕食:今後数週間、食料品店に行くのは心配ですか? 食料棚に常備されている品に焦点を当てた10のレシピです。
https://www.thekitchn.com/quick-and-easy-pantry-dinners-266126

《地元リソース:コミュニティのリソースにはどんなものが?》

以下は、地域・コミュニティレベルの資料・情報へのリンクです。このような情報ををご存じの場合は、私に送送ってください。リンクさせていただきます。

*ポートランド
https://docs.google.com/document/d/15YyWLb0Y68pX_Dl83o7aDqGCnS8yHcpF0J_ZuJiqHQA/edit
*サンアントニオ
https://docs.google.com/document/d/1quFmKX2CpmG1Dl_jqvoPHUZ1Jgn1kWxra8MgJZcQ85E/edit?usp=sharing
*マルティネス通り女性センター新型コロナ資料ガイド
https://docs.google.com/document/d/19gvH9lSCypUenrO33yDV9rO_wkUqHFTouF6ZV5vEaWI/edit?usp=sharing

《新型コロナ感染症にかかったと思ったら》

*CDC:体調不良の場合に新型コロナの蔓延を防ぐための手順:「新型コロナによる体調不良であるか、新型コロナウイルス感染症を引き起こすウイルスに感染している疑いがある場合は、以下の手順に従い、あなたの自宅や地域の人びとに拡散しないよう、病気を予防すること」
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/about/steps-when-sick.html

*CDC:米国での検査:各州の検査状況に関する詳細とマップについては、このリンクのチェックを。検査に関する質問は、州の保健部門に連絡を。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/testing-in-us.html
https://www.cdc.gov/publichealthgateway/healthdirectories/healthdepartments.html

*サンアントニオ市新型コロナ自己検査ツール:この自己検査ツールは、症状について質問し、検査を受ける手順を踏む必要があるかどうかを判断する。
https://www.sanantonio.gov/gpa/News/ArtMID/24373/ArticleID/18671/City-of-San-Antonio-launches-COVID-19-self-screening-tool

《相互扶助とサポート:どのように助け合うか》

*自主的な自治グループがコロナウイルスと闘う相互扶助の取り組みに乗り出している:このリンクから、州ごとに組織された全米各地の相互扶助リソースを確認できる。
https://itsgoingdown.org/autonomous-groups-are-mobilizing-mutual-aid-initiatives-to-combat-the-coronavirus/

*コレクティブケアは新型コロナに対する最善の武器:この資料は、増えつつある相互扶助パンデミック災害ケアのアルファベット順のリストです。
https://docs.google.com/document/d/1uP49OQGhosfBN4BOYQvyy_Mu3mpCSOYzip13LksC-S8/preview#

*新型コロナ・コミュニティケア・リソース:「メキシコ湾岸の公正な移行のための協働」によるコミュニティ中心の資料・情報集。
https://anothergulf.com/covid-19communitycare/

*新型コロナ・メッセンジャー:「私たちは使い走りのお手伝いができる健康な若者の全国的なネットワークです。大きなパンデミックに対する小さな行動」
https://covid19messengers.com/ 〈「危険なリンク」の警告あり〉

*感染カーブ平坦化ボランティア:このパンデミックへの対処に役立つスキルや専門知識を持ち、人助けがしたいですか? 「感染カーブ平坦化」の作者であるジュリー・マクマリーは、ボランティア組織化の中心的な場としてこの書式をまとめました。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe0zaUAxwLQn4LZ7LsXsRmv9kxNi3IsquF6ga82d6ClGFnfIg/viewform

*互いに助け合うカード:これらのカードに記入し、使い走りをする人の連絡先情報を免疫不全の人びとに提供することができる。
https://drive.google.com/file/d/1A3tbWKoKdlRmsmhsP-UqdtF0dbmhVtqF/view

*相互扶助インスピレーション:相互扶助の実際の例については、このツイッタースレッドをお読みください。あなたが必要とするものを取り、お互いサポートを!
https://twitter.com/IGD_News/status/1238266465788276736

*相互扶助ポッドマッピング:誰もが参加できる優れた訓練。人びとが相互扶助とソーシャルネットワーク、その内部にある、自分たちが提供できるものを含めたリソースについて考え、話し合うことができる。
https://docs.google.com/document/d/1-QfMn1DE6ymhKZMpXN1LQvD6Sy_HSnnCK6gTO7ZLFrE/edit?fbclid=IwAR016x-_ySNyNIJ3m8LpSu-yPVdn7BSqhF1aoNzELJnWMcXS1Rw_xcmO7bI

*黄色人種脅威論の治療:コロナウイルス・レイシズムに対処するためのリソース:「コロナウイルスの発生を追跡し続けるにつれ、人種的な恐怖と不安が進行中の新型コロナウイルス感染症に対する懸念を判断する主要な枠組みとなった。このページは、テキストおよびデジタルリソースを収集して、ティーチインや議論のテーマ、教室での授業に役立つ資料に簡単にアクセスできるようにすることを目的としている」
https://docs.google.com/document/d/1-DLnAY5r-f4DRLZgndR_Bu47nqHVtAOKem5QRmbz7bg/edit

《健康に生きる:どう困難を切り抜けるか》

*コロナウイルスの不安:対処方法:雑誌「ティーンヴォーグ」にまたいいコンテンツが。健康不安を解決しようとしている場合に役立つ読み物。
https://www.teenvogue.com/story/coronavirus-anxiety

*コロナウイルスの心配への対処:この包括的で非常に便利なツールキットをチェックしてください! ツールキットには、不安、瞑想、経済上の恐怖などがカバーされています!
https://www.virusanxiety.com/

*危機メール送信ライン:メンタルヘルス危機ホットラインの741741にSHAREとメール送信する。
https://www.crisistextline.org/

*コロナウイルス:社会正義レンズからの知恵:「2020年3月7日のオンラインセミナー『新型コロナ感染症への備え−慢性の病気を抱える米国の人びとのために』における医療情報や訴え、基礎実践、教訓をタイムリーに提供します。メディアや公開の討論で目にすることの多くとは異なり、このバーチャルな集まりは慢性の病気や障がいを抱えて生きる人びとの知恵や人生経験を軸としたものでした」
https://open.spotify.com/episode/7GdoR8CMGv90xE9CLSoyOH?si=znejfRlhRKmH0o23REOHgQ

*エイドリエンヌ・マリー・ブラウンのリソース:「どこにいるべきか、どうあるべきか、まさにこの瞬間の可能性をどう見るか、どのように人生に向かって進むかを考えるのに役立つリソースがここにある」
http://adriennemareebrown.net/2020/03/10/additional-resources-for-facing-coronavirus-covid19/?fbclid=IwAR2sQb_-uWQqlig9FCoD1h-oFQ51esAXype_rEDfP7B_kqpD5N3J5hqhG2A

*アクセス可能な免疫支援医療:ローズマリー:「クランデリスモ〈ラテンアメリカの土着の精神治療医による治療〉では、ローズマリーは“おばあちゃんの植物”として知られ、人を痛手から守り、精神を癒す。この植物は、リンピアやスピリチュアルバス、ソーク〈いずれもヒーリングの手法〉などの多くの伝統的な儀式で使用され、悲しむ心を癒すために焼かれる。状況によって『燃え尽きた』と感じる人びとに良い薬。いつかもっとエネルギーを持てるようになるまで多くの心配や不安を抱えている人は、ローズマリーバスがぴったり」。ハーブのガイドや療法については、このアカウント(Mama Maiz)をフォローすることをお勧めします。
https://www.instagram.com/p/B9pAukdAUbM/?igshid=qn95k2wb47xy

*無料または公正なコストのオンラインウェルネス教室:非白人や女性、LGBTの人びとがリードする。
https://www.instagram.com/p/B9sSYwQF-08/?igshid=tuhzfavvmk2

《安全でない場合はどうすれば?》

*全国DV〈ドメスティックバイオレンス〉ホットライン〈NDVH〉:NDVHは、安全計画を作成し、セルフケアを実践し、DVの標的になっている場合は助けを得るための方法を説明する。
https://www.thehotline.org/2020/03/13/staying-safe-during-covid-19/

*ネットワーク/ラ・レッド:「ネットワーク/ラ・レッドの24時間ホットラインは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・クィア・トランスジェンダー(LGBQ/T)の人びとや、SM/性倒錯・多重恋愛のコミュニティでパートナーによって虐待されている、虐待されてきた人びとに、秘密厳守の精神的支援や情報、照会、安全計画、危機介入を提供します。617-742-4911(音声)または800-832-1901(フリーダイヤル)に電話を」
http://tnlr.org/en/24-hour-hotline/

*家庭内暴力防止サービス:すべてのサービスは危機の間じゅう利用できる。危機ホットライン:210-733-8810。(ウェブサイトは現在利用できません)

《お金を寄付するなら》

*全国家内労働者連合:「多くの在宅介護労働者、ベビーシッター、ハウスクリーナーにとって、コロナウイルスの脅威はとくに深刻です。医療へのアクセス、有給の病気休暇、雇用の保障がなければ、彼らは単独でこの危機を乗り越えなければなりません−セーフティネットなしに。コロナウイルス・ケア・ファンドへの寄付金は、家内労働者に緊急の財政支援を提供し、彼らが自宅にとどまって健康を維持すること、コロナウイルスの蔓延を遅らせつつ自分自身と家族、コミュニティを守ることを可能にします」
https://secure.actblue.com/donate/coronavirus-care-fund?refcode=covidfundlightbox

*サービス労働者相互扶助基金:「新型コロナの感染拡大を遅らせるためバーやレストランが休業すれば、多くのサービス労働者が収入なしに放置されます。この基金は、解雇されたり帰国させられたりしたサービス労働者のために、食料・緊急物資の備蓄や医療費・保育料・家賃・授業料の支援といった最も差し迫った費用を一時的に軽減します」
https://www.paypal.com/pools/c/8nqac5Dh6w 〈この基金はすでに目標額を達成済み〉

*アーティストやクリエイティブ〈創作者〉が利用できる緊急補助金:アーティストやクリエイティブをサポートする救済基金のリスト。
https://ready.haatx.com/covid-19
 
*レストラン労働者救済基金:レストラン労働者に支援を提供する救済基金のリスト。
https://www.restaurantworkerscf.org/news/2020/3/15/resources-for-restaurants-and-workers-coping-with-the-covid-19-emergency

《組織化:正義のための闘いにこの瞬間をどう生かすか》

*今こそ連帯の時:新型コロナに関するDSAのこの全国声明は、私たちがおかれた政治的瞬間とそこからの脱出方法をどう組織するかについての分析を提供する。この資料には、組織化スペースをより安全で健康的なものにする方法についての具体的な提案も記載されている。
https://www.dsausa.org/statements/now-is-the-time-for-solidarity-dsa-national-statement-on-covid-2019/?fbclid=IwAR3pU2TGe20dgEWBnTYAhMswpCiYdPaOzm_kFS-GV40XKSlANcPevfUYWg8

*プーロ〈スペイン語で「純粋な」「葉巻」の意味がある〉相互扶助ネットワーク:サンアントニオDSAは、支援を提供したり受け取ったりするための申し込み用紙を作った。これは、あなた自身の市や町の相互扶助のサンプルとなり得る。
http://tiny.cc/puroaid

*パンデミック〈世界的大流行〉における組織化:レイバーノーツ〈1979年に創刊された労働運動活動家のための月刊誌〉の資料:レイバーノーツは組織化リソースの広範なリストをまとめた。 新型コロナ危機は労働運動にとってきわめて重要な瞬間であり、緊急性と戦闘性をもって組織化しなければならない。
https://labornotes.org/coronavirus

*新型コロナをめぐる草の根オルガナイザーからの要求:オルガナイザーや医療労働者、市および公衆衛生担当者向けの優れた資料・情報。このパンデミックを受けて市や州政府が何をすべきかという要求を説明する。
https://transformativespaces.org/2020/03/04/demands-from-grassroots-organizers-concerning-covid-19/

*ウォルマート、アップル、オリーブガーデンらは主要な雇用主であり、コロナウイルスの症例が広がるにつれて病気休暇のポリシーを更新している:主に、継続する労働者の組織化とパンデミックの緊急性により、有給病気休暇ポリシーの採用へと成功裏に圧力をかけられる企業が次第に増えている。パンデミックが終わった後、この成果が恒久的なものなるよう継続的な努力をする必要がある。
https://www.washingtonpost.com/business/2020/03/10/walmart-apple-olive-garden-are-among-major-employers-updating-sick-leave-policies-coronavirus-cases-spread/

*コロナウイルスと社会危機について:労働組合指導部への公開書簡:「私たちはすべての労働組合に対し、必須でない仕事の即時停止を求めるよう要請する。 この行動方針をとる組合員が組合基金を利用できるようにし、労働者階級の生存に不可欠なフードバンクその他のサービスのようなコミュニティの取り組みを支援するカンパを呼びかけることを求める」→あなたの労働組合およびその指導部とシェアを。
https://mailchi.mp/7bbebe906a89/on-the-coronavirus-and-the-social-crisis

*家にいることができない場合はどうする?:「コロナウイルス緊急事態時にホームレスを経験する人びとの健康サポートのための提言」
http://www.streetsheet.org/what-if-you-cant-stay-home/?fbclid=IwAR3dUX6AiSHyLnfZI--wCm2gCMp2JDLsxYNXI2rmtgfiUT9rUnO8I_9_wik

−ここまで−

(編集部 浅井健治)
posted by weeklymds at 22:05| 報道/活動報告

2020年04月08日

「命」か「人権」か?−緊急事態宣言をめぐって

緊急事態宣言をめぐって、メーリングリスト上でさまざまな意見が交わされています。以下、紹介します。【A】は共通番号いらないネットMLへのカナダ在住・小笠原みどりさんの投稿、【B】はそのレイバーネットMLへの転送投稿に対する米サンフランシスコ在住・和美さんのレスです。

私の意見の一端は、以下【C】に示しておきました。

−ここから−

【A】
[bango:02864] 緊急事態と監視
2020年4月8日0:54

カナダの小笠原みどりです。

緊急事態宣言について、コラムを連載しているNPJに緊急寄稿しました。経済界から強い要望が出ていたので、ショック・ドクトリンの本格開始が見えます。監視の強化はこの中心に位置するかもしれません。私はもう3週間の緊急事態下で、息苦しさが絶頂に来ています。

【緊急寄稿】ビーバーテール通信:カナダから見る日本と世界
番外編 緊急事態宣言は魔法の杖ではない (小笠原みどり)
http://www.news-pj.net/news/91118

どうか拡散にご協力頂ければ幸いです。みなさま、くれぐれもご自愛ください。

小笠原みどり

【B】
[labor-members 55862] Re: 【緊急寄稿】緊急事態宣言は魔法の杖ではない(小笠原みどり)
2020年4月8日3:28

和美です。読みました。緊急事態宣言とかこちらのロックダウン、シャットダウンなどは大変難しい問題とは思います。

もちろん緊急事態宣言は魔法の杖では無く、ただ選択技のうちの一つですが、このような1地域、1国だけでなく全世界が直面している問題にはやはり個人の常識、他への信頼ばかりでは解決できない問題があると思います。このような大事にはやはり国としてのはっきりとした対策、こちらで言うロードマップを描いてこれこれの手段を打ってどこに行き着くかを国民に示してもらわなければいけません。

「スウェーデンは街を封鎖せず、学校は開いていて、パブに行っても咎められません。感染者が増えていても、です。」の部分でスウェーデンの人口を調べましたら、約、東京と同じくらいです。それでウェブに行って現在の感染者数を見てみましたらスウェーデンは約7,700、死者は591、日本は感染者4,111、死者は約100。勿論、日本の数はこれからますます増えると思いますが、もし何もしなかったら人口の数からいってスウェーデンの何倍かになるかもしれません。そこで、この何百人、何千人ともなる死者を容認するか、あるいは何かの手立てで一人でも少ない死者にするかはやはり国の政治としてやってもらはなければなりません。

残念ながらアメリカはこのような緊急事態に対処できる指導者を現在持っていませんので、各州、地域の指導者に委ねなければなりません。こちらサンフランシスコと周りの6カウンティはアメリカでも多分最初にシャットダウンをした地域ではないかと思います。

最初は私もびっくりして、この先はどうなることかと思いました。失業者の数は大変な数字になると思います。ただ、昨日のSF Chronicleの新聞にロスアンゼルスとサンフランシスコとの対比の表が出ていましたが、最初はほとんど変わらなかった数字が3週間後の現在、その数字がはっきり違いを見せました。

こちらでシャットダウンが出される2〜3日前まではSF(SFとその近郊)とLAはほとんど同じような数字でした。それが3月16日にシャットダウンのオーダーが出されて以来、LAは4月5日現在感染者数5,940、一方、SFは568。死者はLAは132、SFは8人(私自身この数字には驚きました)です。

緊急事態宣言には色々な問題があると思いますが、私はまず、一人でも命を落としてもらいたくない。まず生き延びて、その後、問題を解決していく、あるいはシステムを変えて行く、という方に投票します。

とにかく皆さん、感染しないで生き延びてください。

和美

【C】
(1) 小笠原さんの寄稿にも登場する「ソーシャル・ディスタンシング(感染症対策として、人と人との距離を開け、接触機会を減らすこと。以下、英辞郎にならって“社会距離戦略”とします)」ですが、DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)は早くから「メンバーの安全と新型コロナウイルス感染症拡大防止のため社会距離戦略を実行している」と実践方針にしています。

4月6日発行の「DSA新型コロナウイルス感染症速報」第8号では、イギリス政府が当初は社会距離戦略を採用しなかった結果、何千もの命を犠牲にしたこと、スウェーデン政府が今も都市封鎖措置を講じていないことを批判的なトーンで伝えています。

(2) 一方、岩波書店『世界』5月号は「コロナショック・ドクトリン」と題して、「もとより感染拡大の抑止は急務だが、社会的な不安の高まりは『ショック・ドクトリン』、すなわち惨事に便乗した急激な『改革』をも容易にする」という視点から特集を組んでいます。私はまだこれから購入するところですが、きちんと丁寧に読みたいと思います。

(3) 私がきのうの安倍の記者会見発言で一番恐ろしかったのは「(感染者の数を拡大させないためには)国民の皆様の行動変容、つまり、行動を変えることが大切です」というくだりです。冒頭発言そして記者の質問に答えて、と2回同じ言葉を使いました。

為政者しかも安倍のごとき札付き独裁者が、どんな高邁な名目であろうと、統治する側の意思に従うよう人民(あえてこの語を使います)に対して行動の「変容」を迫る−これほど怖いことはありません。人民の自己決定権を取り戻さなければなりません。人民自らの新型コロナウイルス感染症対策を打ちたて、実現していかなければなりません。

−ここまで−

(編集部 浅井健治)
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2020年03月25日

DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)が"COVID-19速報"を発行

DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)が3月19日、「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)速報」の発行を始めました。きのうまでに3号出ています。以下は第1号の大意です(Google自動翻訳の力を拝借)。原文では強調のための赤字やゴシック、斜体字の個所もありますが、すみません、ここでは無視しています。[ ]は投稿者による注・補足です。誤訳・不適訳ご容赦。

原文は
https://www.dsausa.org/news/dsa-covid-19-bulletin-1-news-and-organizing-updates-during-a-global-crisis/

−ここから−

「DSA COVID-19速報」No.1:グローバルな危機におけるニュースと組織化最新情報

2020年3月19日

この号の内容

*前例のない時代における組織化
*進行する危機
*政府の(無)策
*労働者の反撃
*バーニー2020と民主主義のための闘い
*DSAからのお知らせ:今夜マス・コール[電話による対話]、職場でのCOVID-19対策の組織化、COVID-19請願書への署名

■前例のない時代における組織化

これは初めての「DSA COVID-19速報」で、DSAメンバーとすべての労働者階級の人びとに、進行するCOVID-19危機とその政治的影響について情報を提供することを目的とした出版物です。週に数回送信します。引き続き受信したい場合はここにサインアップし、このリンクを友人・同志と共有してください! 誰でもサインアップできます。

パンデミックに際し、アメリカ民主主義的社会主義者(DSA)は、メンバーの安全とCOVID-19の拡散を遅らせるために、社会距離戦略[感染症対策として、人と人との距離を開け、接触機会を減らすこと]を実行しています。

米国最大の社会主義組織である私たちは、この前例のない時代にあっては、世界で起きていることについての情報の共有から始めることが不可欠だと考えています−パンデミックの性質、迫り来る恐慌、政府の対応(またはその欠如)、利潤追求企業の致命的な過失と不正、ならびにコロナウイルス・パンデミックに対する労働者階級の解決策を求めて闘う労働者による英雄的な組織化と抵抗、相互扶助。私たちはまた、みなさんがこの闘いに参加するための方法を共有したいと考えています。

今こそ連帯の時です。

DSAに加わるのにこれ以上重要な時はありません。加入、会費の更新または月単位への切り替えはこちらから。

■進行する危機

新型コロナウイルスはここにあり、広がっています。

ワクチンをすぐ完全に配備する準備はできていません。つまり、厳しい社会距離戦略が最大18か月以上続く可能性があります。世界は「カーブを平らにする」つまりコロナウイルスの急激な拡大を遅くすることに懸命です。この取り組みに失敗した場合、世界人口の最大60%以上が感染し、第二次世界大戦の犠牲者と同程度の数千万人の死者を出す可能性があると専門家は警告しています。今週、米国のすべての州でCOVID-19の症例が確認されました。私たちは、人工呼吸器や感染症治療に必要なその他の医療機器の不足により、医療システムが打ちのめされてしまうのを目撃しようとしています(イタリアでまもなく起こるかもしれないように)。

医療の危機に加え、私たちは経済的な危機に直面しています。COVID-19に対抗するために講じられている措置は、経済の多くの分野を停止させ、供給と需要の両方を押し潰しています。消費が崩壊し企業が破産するにつれ、[1929年の]世界大恐慌以来最も深刻な不況を引き起こすことはほぼ確実です。すでに労働者の5人に1人がCOVIDのために仕事を失い、または勤務時間を減らされたと報告しています。レイオフに加えて、多くが住宅立ち退きや高額な医療費、有給病気休暇の否認に直面しています。アメリカ人のほぼ70%が、この危機を乗り切るための貯蓄をほとんど、または全く持っていません。

■政府の(無)策

何週間もの犯罪的な不作為(しかし一方でウォール街を救済する時間はあった)の後、議会とトランプ政権は病気の蔓延を抑えるための措置を講じ始めました。3月18日、議会は全く不十分な救済法案を可決し、トランプ政権はHUD[住宅・都市開発省]住宅の立ち退きを一時停止すると発表。主要な全国看護師組合の要求に従い、国防生産法[1950年、朝鮮戦争開始時に成立]を発動していくつかの民間産業を緊急に必要な医療用品の生産と方向転換させました。これはよいスタートですが、十分ではありません。私たちは住宅立ち退きと住宅ローン支払いにすべて終止符を打つことを求め、企業がパンデミックを儲けの具にせず危機に対応するよう産業の国有化さえ行わなければなりません。

一方、過去50年間と同じ新自由主義的な解決策に固執している民主党指導部は、命を救う抜本的な改革を推進する機会を逃してしまっています。

ヨーロッパでは、デンマークは政府が解雇された労働者に給与の75%を支払うと発表し、スペインは病院を国有化します。アジアでは、香港とシンガポールの政府がウイルスの拡散を封じ込めるために迅速な措置を講じ、世界で最も成功した封じ込めの実例をもたらしました。米国政府は、パンデミックによる不法な儲けの道を進むのではなく、この積極的で人道的な対応を見習うべきです。そして私たちは今、メディケア・フォー・オール[すべての人のための公的医療保険]を必要としています。

■労働者の反撃

世界中の労働者が、労働者の安全を確保し、コロナウイルスの拡散を止めるために反撃しています。

ニューヨーク市の教員組合の一般組合員は、山猫スト[中央指導部の承認なしに行うストライキ]の警告で組合と学区当局に学校を閉鎖するよう圧力をかけました。ミシガン州の自動車労働者は、ビッグ・スリー自動車会社を山猫ストで操業停止に追い込みました。デトロイトのバス運転手は健康と安全のために闘い、乗客の運賃無料化(誰もお金を扱う必要がないことを意味する)を含む大きな譲歩を勝ちとりました。これはイタリアでのストライキに続くものです。

UPS[米国最大の小口貨物輸送会社]ドライバーや医療労働者など、不可欠とみなされる労働者にとって、マスクや消毒用ティッシュのような基本的な安全対策を講じさせるためにも、組織化が欠かせません。

組合員か否かに関係なく、職場の組織化は開始できます。アメリカ民主主義的社会主義者の組合員グループや職場オルガナイザーが、請願を開始し、他の労働者とつながり、経営側にアプローチし、この危機の瞬間に成功裡に組織化することを助けてくれます。オルガナイザーと連絡を取るにはここをクリックしてください。

■バーニー2020と民主主義のための闘い

民主党はジョー・バイデンを担ぎ上げるのに必死で、公衆衛生当局が10人以上の集会を避けるよう市民に要請しても、予備選を続けてきました。

シカゴの労働者階級の多い投票所は、危険なほど密集した地区にあり、大混乱でした。多くの高齢者を含む大勢の人びとが、投票を待ちながら何時間も集まっていました。一部の有権者は、健康悪化を恐れて投票しないで帰ったと選挙監視員に語り、一部の投票区では全く投票ができませんでした。いくつかの州では、3月17日の民主党予備選の投票率が2016年に比べて著しく低下しました。オハイオ州はウイルスの拡散を遅らせようと民主党予備選を延期しましたが、民主党[指導部]はこれに追随する州は罰すると述べています。

17日の事実上不法な予備選で大きく敗北したにもかかわらず、サンダースはこれまでのところ撤退を拒否しています。それどころか、今も政治革命のために闘っています。サンダースと彼のプラットフォーム[政治要綱]の運動は、コロナウイルス危機に際しての企業のカネ儲けと米国政府の大量虐殺ともいうべき怠慢に対する反撃にとって不可欠なものとなるでしょう。

■DSAからのお知らせ:

*3/19(木)今夜、この危機に直面して何をすべきか話し合うために、私たちはマス・コールを開催します。出欠確認はこちらへ。
*職場でCOVID-19対策を組織したいですか? 組織している人を知っていますか? こちらに記入を。このリンクを広く共有してください。
*もしまだであれば、#儲けより人を優先するCOVID-19危機への包括的な対策を要求するDSAの請願に署名し、シェアしてください。
*私たち組織内実行委員会は、この期間中、メンバーが互いに連絡を取り合い、互いを大切にするためのリソースの開発に取り組んでいます。今後もお楽しみに。

…………

そちらはどうですか? 私たちはみなさんの相互扶助の努力、組織化の成果、そしてみなさんがどのようにお互い大事にし合い、絶望しないようにしているかについて聞きたいです。全国の支部からのお便りを特集していきます−お便りはこちらへ!

これは初めての「DSA COVID-19速報」です。週に数回送信します。引き続き受信したい場合はここにサインアップし、このリンクを友人・同志と共有してください! 誰でもサインアップできます。

グローバルな健康の危機、経済の崩壊、危機に瀕する民主主義。アメリカ最大の社会主義組織に加わるこれ以上よい時期を想像するのはむずかしいです。加入しませんか。

−ここまで−

(編集部 浅井健治)
posted by weeklymds at 17:58| 報道/活動報告

2020年01月15日

「日韓ユース平和参加団in済州」帰国

1月10日から13日まで韓国・済州(チェジュ)島を訪れていた「日韓ユース平和参加団in済州」の若者たちが帰国しました。滞在中のその活動は、以下のフェイスブック投稿でつぶさに知ることができます。

https://www.facebook.com/pg/ZENKOofficial/posts/
https://www.facebook.com/wakana.yamauchi.75

私は、まだ見ぬ済州の風景と人びとに想像をめぐらせつつ、それらにじかに触れることのできるユース参加団の面々をうらやましく思いながら、済州島四・三事件を題材にした金石範(キム・ソクポム)『火山島』を読み進めています。

第4巻にこんなくだりがありました(239ページ)。朝鮮半島“本土”から済州がどう見られているか、済州と“本土”とはどういう位置関係にあるかを、主人公の一人、李芳根(イ・バングン)の胸の内に託してこう記しています。(文中、「西北=ソブク」とは大虐殺の主犯格だった「西北青年団」を指す)

−引用ここから−

…少年の頃、本土で、済州島ってどこにあるんだい、ボールを蹴ったらすぐ海へ落っこって蹴球なんかできないんだろうとからかわれたことがある。いま済州島で横暴を極めている「西北」たちの口癖の一つに、“イワシも魚か、済州野郎(チェジュセッキ)も人間か”というのがある。往昔から中央政府に見放された“地痩民貧(チスミンビン)”の虐げられた民の土地、かつて適客(チョクガク、政治犯)たちが険しい水陸の道を艱難辛苦の果てに幾月間も要してソウルから辿り着いた流配の土地。呪われた天刑の地であって、本土人からの蔑視と差別の積み重なった土地である。そしていまはゲリラ蜂起をしている“革命の地”、いや、“暴徒”による反乱の地なのだ。
 ソウルに移住している者の多くが、本籍を済州島から本土に変えておのれの故郷の土地にさよならをし、そして流麗なソウル弁を身につけて(李芳根はそれに吐気を催すのだが)変身する。済州島が本籍では“立身出世”に大きな障害物になるのだ……。…

−引用ここまで−

ユース参加団も「済州4・3平和公園」を訪れ、虐殺現場をいくつか回ったようです。四・三事件が日本の朝鮮植民地支配と深く関わっていた事実を示す場面は『火山島』でも繰り返し描かれています。日本と韓国の若者たちがその歴史から何をくみ取ったのか、それを現在の日韓“つながり直し”への努力にどう結びつけていこうと考えたか、感想と報告を直接聞くのがとても待ち遠しいです。

(編集部 浅井健治)
posted by weeklymds at 22:19| 報道/活動報告

2020年01月04日

金石範『火山島』第1〜3巻読了しました

済州島四・三事件を題材にした金石範(キム・ソクポム)『火山島』全7巻のうち1983年に出版された第I〜III巻。刊行当時に購入し、書棚の奥に“積読”状態でしたが、12月半ばから読み始め、先ほどようやく読み終えました。圧倒的な読後感で、何からどう語っていいかわかりません。

それに、96〜97年に出た第IV〜VII巻は買いそびれていて、図書館で予約・取り寄せ中です。全篇通読しないでレビューを書くというのは、いかにも不誠実のそしりを免れません。

とりあえずここには本の帯のキャッチコピーを記すにとどめます。

〜八万の人が虐殺された済州島四・三事件を背景に描く若き革命家たちの苦難と決意/ふるさとの島でおきた惨劇をみつめる長編小説 全三巻 ついに完成〜

同じく帯に書かれた金石範の言葉と作中私の一番印象に残った登場人物のセリフを以下、転記しておきます。

《済州島のこと〜「四・三事件」の惨劇に思う 金石範》−ここから−

私は済州島をテーマにしていくつかの作品を書いてきた。私が済州島を書く理由の中でもっとも重いものは、やはり自分がその血塗られたふるさとの島の、涙も乾きはてた人間たちの中の一人だということにあるだろう。文学が人間の存在、全体という限りない幾層もの状況と係わり合ってゆく中での「人間」を追うものとすれば、私はそれを済州島という具体に触れ、その状況とかみ合わせながら作業をつづけようと思う。そしてそれがまたあらゆるものをその中に押し包もうとする闇の力と、それを暴(あば)こうとするものとのたたかいの中の一条の光にもなればと願うのだ。(「朝日新聞」1971年5月10日より) −金石範ここまで−

《作中、銀行やバス会社を経営する実業家の息子で、学生時代に逮捕されたり西大門(ソデムン)刑務所に入ったりしたことがあるものの現在は無為徒食の生活を送る李芳根(イ・バングン)の妹、李有媛(イ・ユウオン=ソウルの女子専門学校音楽科に在学中)が四・三の翌日、兄に向かって語る言葉から》−ここから−

「……このあいだ、漢拏山(ハルラサン)の麓の山村や海辺のY里へ行ってきたでしょう。そこで、私たちの生活とは全然ちがう村の人たちの生活もかいま見ましたね……。ゆうべ、島の人たちが、そう、山や海の村で見たその人たちがゲリラになって立ち上ったのが、私、すごくショックで、心をどこへ置いたらいいか分からないくらいに不安で、私が二つに割れてしまいそうだったの。(中略)私はこのごろ、いったい、私たちのこの満ち足りた生活は何なのかと考えてるの。祖国が二つに永久に分裂しようとしているときに、多くの人々が犠牲になったり、飢えたりしているときに、私たちの何不足のない裕福な生活は何だろうって……(中略)」
(中略)
「私は、私たちの生活が決して正義でないのを知っているの」 彼女は兄をまともに見つめて続けた。「オッパだって、私だって社会的には寄生的な生活をしてるんだわ、うちの家族全体が……。そのくせ、なにか打倒対象にでもなって、それで私たちの生活が破壊されそうで怯えてるってわけ。分かるの、私が怯えているのはそこから来ているのが分かるんです……」 (『火山島』III 220ページ) −李有媛ここまで−

私には彼女のこの言葉は、敗戦国民でありながら、植民地支配が朝鮮半島に残した混乱の責任をとることもなく、着々と自分の生活だけは立て直し、すぐ後には朝鮮戦争特需で濡れ手に粟の復興を成し遂げたわれわれ〈日本人〉に対しても向けられているような気がします。

DSCN8800.jpg

(編集部 浅井健治)


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2019年12月13日

ケン・ローチ『家族を想うとき』2度も涙してしまいました

ケン・ローチ監督『家族を想うとき』、予定通り公開初日に見てきました。涙もろくなっているのは自覚するところですが、途中2度もこみ上げる涙を抑えきれなくなる映画はめったにありません。私の左隣の女性は後半3分の1は終始すすり上げていましたし、一人置いて右隣の席からは嗚咽といってもいい声がとめどなく聞かれました。間違いなくケン・ローチの最高傑作といっていいと思います。
https://longride.jp/kazoku/

原題は『Sorry We Missed You』。宅配便の不在票の用語で、日本語に意訳すると「荷物をお届けに参りましたが、ご不在でした」となるでしょうか。映画では2回、この言葉が大きく映し出されます−最初は不在票そのものとして、2度目は別の用途で。この英語、別のシチュエーション、別の文脈で使われれば、「あなたが(orきみが、おまえたちがetc)いなくてさびしい」とか「あなたと(orきみと、おまえたちとetc)一緒にいられなくてごめんね」といったニュアンスになるのかもしれません。2度目の不在票は、そのように解釈することもできます(準ネタバレ、失礼)。

原題の持つ含意・暗喩の巧みさにはほど遠い邦題『家族を想うとき』から思い出すのは、「家族」の語をタイトルに含む一連の山田洋次作品です−すばり『家族』(1970年)をはじめ『東京家族』(2013年)、『家族はつらいよ』3部作(2016〜18年)など。私は山田洋次の映画をこよなく愛する者で、『男はつらいよ』シリーズの中期以降の作品は封切直後に、初期の作品もTV録画・DVD等で、ほとんどすべて見ています。寅さん最新作も封切日に見る予定です。

とはいえ、ケン・ローチ映画を見てしまうと、山田洋次の家族の描き方にはどこか現実離れした甘さ、浅さを感じざるを得ません。意図してそのように描くのが山田洋次の山田洋次たるゆえんなのでしょうが、資本と労働の対立、グローバル資本主義による酷薄な社会破壊、人間の尊厳の蹂躪に正面から向き合わなければ、“昔はよかった”のノスタルジアに終わってしまいます。

カタルシスかエンパワーメントか、(ブレイディみかこが近著『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で用いた対語を拝借すれば)シンパシーかエンパシーか、の違いとも言えるでしょう。

それにしても、サッチャー以降の新自由主義、規制緩和、緊縮、労働者いじめの非情さをこれほどものの見事に活写した映画が作られる国で、なぜ保守党が勝つのか。不思議でなりません。しかし、もう少し詳しい出口調査の結果を待ちましょう。若い世代の間に社会主義への共感が広がっていることが必ずや明らかになるはずです。

(編集部 浅井健治)
posted by weeklymds at 20:05| 報道/活動報告

2019年11月13日

ファシスト民兵組織指導者の大富豪率いるボリビアのクーデター

『グレーゾーン』という独立ニュースウェブサイトが、ボリビアのクーデターの背景をよく伝えてくれる記事を掲載しています。以下はその拙訳です。

原文は:
https://thegrayzone.com/2019/11/11/bolivia-coup-fascist-foreign-support-fernando-camacho/

−ここから−

外国の支援のもと、キリスト教ファシスト民兵組織指導者の大富豪に率いられたボリビアのクーデター

ボリビアのクーデター指導者ルイス・フェルナンド・カマチョは、サンタクルス県(米国が分離主義をけしかけてきた地域)のファシスト運動から生まれた極右の億万長者だ。カマチョは、ブラジルとコロンビア、そしてベネズエラの野党から支持を得ようと努めてきた。

マックス・ブルーメンタール、ベン・ノートン記

エボ・モラレス大統領の突然の辞任(11月10日)の数時間後、ルイス・フェルナンド・カマチョがボリビアの放棄された大統領官邸に押し寄せ、退陣させられた社会主義・先住民指導者が推し進めてきた多民族精神をまさに敵に回すこの国の一側面を世界に明るみに出した。

聖書を片手に、国旗をもう片方の手に、カマチョは大統領の紋章上で頭を下げて祈り、国の先住民の遺産を政府から追放し、「燃えた宮殿に神を戻す」という誓いを果たした。

「パチャママは二度と宮殿に戻らない」とカマチョはアンデスの母なる大地の精神に言及して語った。「ボリビアはキリストのものだ」

[写真]クーデター後、大統領宮殿で聖書を持つボリビアの極右野党指導者ルイス・フェルナンド・カマチョ

ボリビアの過激右翼野党はその日、同国の軍指導部による辞任要求を受けて、左派のエボ・モラレス大統領を倒した。

民主的選挙で選ばれたことがなく国外ではほとんど知られていないカマチョが、空隙に入り込んだ。彼はパナマ文書にも名前がある有力な億万長者であり、人種差別暴力で悪名高いファシスト民兵組織に育てられた超保守的キリスト教原理主義者であり、ボリビアの裕福な分離主義地域サンタクルス県に拠点を置いている。

カマチョは、ボリビアの埋蔵量豊富な天然ガスから長い間利益を上げてきた企業エリート家庭の出身だ。彼の家族は、モラレスがその広範な社会プログラム(貧困を42%、極度の貧困を60%削減した)に資金を投入するため国の資源を国有化したとき、富の一部を失った。

クーデターの準備として、カマチョはモラレスを不安定化させる計画について議論するため、南米の右派政権の指導者たちと会った。反乱の2か月前、彼は感謝の気持ちをツイート。「コロンビア、ありがとう! ベネズエラ、ありがとう!」と叫び、フアン・グアイドのクーデター作戦に謝意を表した。彼はまた、ジャイル・ボルソナロの極右政権を評価し、「ありがとう、ブラジル!」と宣言した。

カマチョは、ウニオン・フベニル・クルセニスタ(サンタクルス青年連合)と呼ばれるあからさまなファシスト分離主義組織を長年にわたって率いてきた。『グレーゾーン』は、同連合が自身のソーシャルメディアアカウントに投稿したプロモーション歴史ドキュメンタリーから次の場面を編集している。
https://twitter.com/i/status/1194133424975613952

カマチョとその極右勢力がクーデターの背後の実力組織を担う一方、彼らの政治組織は利益を得るのを待った。

10月の選挙でボリビアの野党が大統領候補に立てたカルロス・メサは、ワシントンとの広範な結びつきを持つ「企業寄り」民営化推進者だ。ウィキリークスが公表した米国政府の通信記録は、彼がモラレスを不安定化させる目的で定期的にアメリカの当局者とやり取りしていたことを明らかにしている。

メサは現在、米国政府のソフトパワー部門USAID(米国国際開発庁)やいくつかの巨大石油企業、ラテンアメリカで活動するたくさんの多国籍企業から資金を提供されたワシントンにベースを置くシンクタンク、インターアメリカン・ダイアログの専門家としてリストされている。

エボ・モラレスは元農民で、社会運動で著名になり、有力な草の根政党である社会主義運動(MAS=Movimiento al Socialismo)のリーダーとなった。ボリビア初の先住民族の指導者だった。同国の大きな先住民および農民コミュニティで多大な人気があり、13年間にわたって多くの選挙と民主的国民投票で、しばしば地すべり的な勝利を収めた。

10月20日、モラレスは60万票以上を得て第1回投票で野党大統領候補メサを破るのに必要な票差10%をわずかに上回り、再選を勝ちとった。

ボリビアの公的に入手可能な投票データの統計分析を行った専門家は、何らごまかしや不正行為の証拠を発見しなかった。しかし、野党は“違う”と主張し、数週間抗議と暴動で街頭に繰り出した。

モラレスの辞任を引き起こした出来事は、議論の余地なく暴力的であった。右翼野党ギャングらは、与党の左派MAS党から当選した多くの政治家を攻撃した。さらに、彼らはモラレス大統領の家を荒らし回り、他の高官数人の家を焼き払った。何人かの政治家は家族を誘拐され、辞任するまで人質にとられた。ある社会主義者の女性市長は暴徒に公然と拷問された。

モラレスの辞任強制に続いて、クーデター指導者は政府の選挙管理委員会の委員長と副委員長を逮捕し、委員会の他の職員を辞職に追い込んだ。カマチョの信奉者は、ボリビアの先住民とモラレスの多民族主義のビジョンを象徴するウィファラ(アンデス地方の先住民の旗)を燃やし始めた。

ラテンアメリカの右翼反共諸国の同盟として冷戦中に米国によって設立された親米組織、米州機構(OAS)はボリビアのクーデターにお墨付きを与える手助けをした。OASは証拠を示すことなく10月20日の投票には多くの不正があったと主張し、新たな選挙を求めた。その後、モラレスが軍によって打倒され、彼の党の役員らが攻撃されて暴力的に辞任を余儀なくされても、OASは沈黙したままだった。

次の日、ドナルド・トランプのホワイトハウスはクーデターを「民主主義のための重要な瞬間」であり、「ベネズエラとニカラグアの非合法政権に対する強力なシグナル」であると言いふらして、熱狂的に称賛した。

暗がりから現れ、暴力的な極右反乱を導く

カルロス・メサが野党の暴力をこわごわと非難したのに対し、カマチョはそれをけしかけ、選挙の国際的監査の要請を無視し、モラレス支持者全員を政府から追放するという彼の最大限要求を強調した。彼は野党の本当の顔であり、メサの穏健な姿の背後に何か月も隠れていたのだ。

カマチョは40歳。サンタクルスの分離主義者の拠点出身の億万長者の実業家だ。これまで公職選挙に立候補したことはない。ベネズエラのクーデター指導者フアン・グアイドについて米国政府が彼を仮の「大統領」に選定するまでベネズエラ人の80%以上はその名を聞いたことがなかったのと同様、カマチョはボリビアでのクーデターの試みが本領を発揮するまでは無名の人物だった。

彼はまずツイッター・アカウントを2019年5月27日に作成。数か月間、彼のツイートは無視され、3〜4回のリツイートといいね!を生んだにすぎなかった。選挙前、カマチョについての記事はウィキペディアになく、スペイン語または英語のメディアに彼に関するメディアプロフィールはほとんどなかった。

カマチョは7月9日にストライキを呼びかけ、ツイッターに動画を投稿したが、視聴回数は20数回にとどまった。ストライキの目標は、ボリビア政府の選挙機関である最高選挙裁判所(TSE)に退陣を強制することだった。つまり、カマチョは大統領選挙の3か月以上前に政府の選挙当局に辞任するよう圧力をかけていたのだ。

カマチョが脚光を浴び、メディア複合企業(地元の右翼ネットワークであるユニテルやテレムンド、スペイン語CNNなど)によって有名人に変身したのは、選挙後のことだった。

突然、モラレスの辞任を求めるカマチョのツイートが何千ものリツイートでライトアップされた。クーデター装置が作動し始めた。

ニューヨークタイムズやロイターのような主流メディアが後を追い、選挙で選ばれてもいないカマチョをボリビアの反対勢力の「リーダー」として持ち上げた。しかし、彼が国際的な注目を集めることになっても、極右活動家たるバックグラウンドの重要な部分は省略された。

言及されていないのは、カマチョが人種差別暴力や地元の企業カルテルで悪名高いキリスト教過激派民兵組織、そして中南米の右翼政権と深く定着したつながりを持っていることだ。

カマチョの政略が形成され、クーデターのイデオロギー的輪郭が定義づけられたのは、サンタクルスのファシスト民兵組織と分離主義的雰囲気の中においてだった。

[写真]ルイス・フェルナンド・カマチョの出発点となったボリビアのファシスト青年グループ、ウニオン・フベニル・クルセニスタ(UJC)の幹部。

フランコ主義スタイルのファシスト民兵組織幹部

ルイス・フェルナンド・カマチョは、モラレス暗殺計画に関与しているファシスト民兵組織であるウニオン・フベニル・クルセニスタ(UJC=サンタ・クルス青年連合)によって育てられた。このグループは、左翼や先住民農民、ジャーナリストを襲撃することで悪名高く、すべて徹底した人種差別主義・同性愛嫌悪のイデオロギーを支持している。

モラレスが2006年に就任して以来、UJCは、悪魔のような先住民大衆によって乗っ取られたとメンバーが信じた国からの分離を求めてキャンペーンした。

UJCは、スペインのファランヘ党、インドのヒンドゥー至上主義者RSS、ウクライナのネオナチ・アゾフ大隊のボリビア版だ。そのシンボルは緑の十字架であり、西側のファシスト運動のロゴと強い類似性がある。

そして、メンバーはナチ・スタイルの「ジークハイル」敬礼で始めることが知られている。

ボリビアの米国大使館でさえ、UJCメンバーを「人種差別主義」で「好戦的」と説明し、彼らは「頻繁に親MAS(社会主義運動)・親政府の人々と施設を攻撃してきた」と指摘している。

ジャーナリストのベンジャミン・ダングルは2007年にUJCメンバーと会った後、彼らをサンタクルス分離主義運動の「ブラス・ナックル」(格闘で使う金属製武器)と表現した。「ウニオン・フベニルは、ガス国有化をめざして前進する農民たちを打ち負かし、自治(分離)に反対する学生たちに石を投げ、国営テレビ局に火炎瓶を投げ、土地の独占に苦しむ土地なき民運動のメンバーに残酷に暴行を加えることで知られる」とダングルは書いている。

「われわれの文化を力で守る必要があるとき、われわれはそうする」とUJCのリーダーはダングルに語った。「自由の防衛は命よりも重要だ」

[写真]UJCの武装メンバー

カマチョは23歳になった2002年にUJCの副会長に選出された。2年後にUJCを離れ、一家のビジネス帝国を築き、親サンタクルス委員会の中で昇格していった。この組織において彼は分離主義運動の最有力者の一人、ブランコ・マリンコビッチという名のクロアチア系ボリビア人新興財閥の傘下に入ることとなった。

8月、カマチョは「大親友」のマリンコビッチとの写真をツイートした。この友情は、右翼活動家の資格を確立し、3か月後に形になるクーデターの基盤を築く上で決定的だった。

カマチョのクロアチア人ゴッドファーザー、分離主義の陰の実力者

ブランコ・マリンコビッチは、土地の一部がエボ・モラレス政権によって国有化された後、右翼野党への支持を強めた大地主だ。親サンタクルス委員会の委員長として、ボリビアの分離主義の主エンジンたる同委員会の運営を監督した。

2008年のマリンコビッチ宛て書簡の中で、国際NGO「国際人権連合」は「ボリビアの人種差別と暴力の実行者・促進者」として同委員会を非難した。

同人権連合は「分離主義、労働組合主義、人種差別主義の態度と言説、そして親サンタクルス市民委員会が主要な推進者の一員である軍事的不服従の呼びかけを非難する」と付け加えた。

2013年、ジャーナリストのマット・ケナードは、米国政府がボリビアのバルカン化を奨励し、モラレスを弱体化させるために親サンタクルス委員会と緊密に協力しているとレポートした。「彼ら(米国)が伝えてきたのは、どのようにしてコミュニケーション・チャンネルを強化できるかだった」と同委員会の副会長はケナードに語った。「大使館は、われわれのコミュニケーションの活動を助けてくれると言っており、彼らの考え方を提唱している一連の出版物がある」

2008年のマリンコビッチのプロフィールで、ニューヨークタイムズは、この新興財閥が主宰するサンタクルス分離運動の過激な底流の存在を認めた。同紙はこの地域について「ボリビア社会主義ファランヘ党のような公然たる外国人排斥グループの砦であり、手を空中に差し伸べるその敬礼は、スペインの元独裁者フランコのファシスト・ファランヘ党からインスピレーションを得ている」と説明した。

ボリビア社会主義ファランヘ党は、冷戦中にナチの戦犯クラウス・バルビーに安全な隠れ家を提供したファシスト・グループ。元ゲシュタポの拷問専門家だったバルビーは、コンドル作戦プログラムを通じてCIAに再利用され、大陸全体の共産主義を根絶させるのを助けた。(ドイツ国家社会主義者のような時代遅れの名前にもかかわらず、この極右の過激グループは暴力的な反左翼であり、社会主義者を殺すことにコミットしていた)

ボリビア・ファランヘ党は、その指導者ウゴ・バンセル・スアレス将軍がフアン・ホセ・トーレス・ゴンザレス将軍の左派政権を追放した1971年に権力を握った。ゴンザレスの政府は、産業を国有化することによってビジネス・リーダーたちを激怒させ、CIAの浸透の道具とみなした「平和部隊」を追い出すことによってワシントンに敵対した。ニクソン政権はすぐに両手を広げてバンセルを歓迎し、中南米における社会主義の広がりに対する重要な防壁として彼の機嫌を取った。(とくに皮肉な1973年の記事がウィキリークスにあり、ヘンリー・キッシンジャー国務長官がノーベル平和賞を祝福してくれたことでバンセルに感謝している)

モラレス時代にも、UJCのような組織やマリンコビッチ、カマチョのような人物を通じて、こうした運動の反乱主義の遺産が根強く残っていた。

タイムズ紙は、マリンコビッチもUJCの活動を支持していると指摘し、ファシスト・グループを「マリンコビッチ氏が率いる委員会の準独立チーム」と説明した。UJC理事会メンバーの一人は米紙のインタビューで次のように語った。「われわれは命をかけてブランコ(・マリンコビッチ)を守る」

マリンコビッチは、サンタクルスの極右組織になじみ深いキリスト教民族主義レトリックの類いを支持しており、たとえば「真実のための十字軍」を呼び求め、神は自分の側にいると主張する。

新興財閥の家族はクロアチア出身で、彼は二重国籍を持つ。マリンコビッチは、彼の家族が同国の強力なファシスト運動ウスタシャに関与していたという噂に長年さらされてきた。

ウスタシャは、第二次世界大戦中ナチス・ドイツの占領者に公然と協力した。クロアチアが旧ユーゴスラビアから独立を宣言した後、彼らの後継者が権力を取り戻した。旧ユーゴスラビアは、マリンコビッチがボリビアに望んでいたのと同じやり方で、NATOの戦争により意図的にバルカン化された旧社会主義国だ。

[写真]ドイツ総統アドルフ・ヒトラーが1941年にウスタシャの創設者アンテ・パヴェリッチと会う

マリンコビッチは、彼の家族がウスタシャの一員だったことを否定している。ニューヨークタイムズとのインタビューでは、彼の父親はナチスと戦ったと主張した。

しかし、彼の支持者の何人かでさえ懐疑的だ。米国政府と密接に連携し、「影のCIA」として知られている民間情報企業Stratforのバルカン半島アナリストは、マリンコビッチに関する大まかな背景プロフィールを作成し、「まだ彼の完全なストーリーは分からないが、私はこの男の両親が第一世代であり(彼の名前はあまりにスラブ的だ)、彼らは第一次世界大戦後にチトーの共産主義者から離れたウスタシャ(ナチスと読む)のシンパだということに大枚を賭けてもいい」と推測した。

Stratforのアナリストは、サンタクルスの牧場にマリンコビッチを訪ねたジャーナリストのクリスチャン・パレンティによる2006年の記事を抜粋している。エボ・モラレスの「土地改革は内戦につながる可能性がある」とマリンコビッチは、テキサス大学ヒューストン校で学んでいたときに身に付けたテキサスなまりの英語でパレンティに警告した。

今日、マリンコビッチはブラジルの極右指導者ジャイル・ボルソナロの熱烈な支持者である。チリの独裁者アウグスト・ピノチェトに関するボルソナロの唯一の不満は、ピノチェトが「十分に殺さなかった」ことだ。

マリンコビッチは、ベネズエラの極右野党の公然の称賛者でもある。「トドス・ソモス・レオポルド」=「われわれはみなレオポルド」と彼は、ベネズエラの選挙で選ばれた左派政権に対する数々のクーデター未遂に関与したレオポルド・ロペスを支持するツイートをした。

マリンコビッチはパレンティとのインタビューで、武装戦闘活動におけるいかなる役割も否定したが、2008年にモラレスと社会主義運動の党関係者を暗殺する試みで中心的な役割を果たしたと非難されている。

彼は、暗殺計画が進む2年足らず前にニューヨークタイムズに語った。「われわれの危機に合法的な国際調停がなければ、敵対が起こるだろう。そして残念なことに、すべてのボリビア人にとって血まみれで痛みを伴うものになるだろう」

暗殺計画は、ボリビア右翼を国際的ファシストと関連付ける

2009年4月、ボリビアの治安組織の特殊部隊が高級ホテルの一室に入り、エボ・モラレス殺害計画に関与していたとされる3人の男を殺害した。他の2人は逃走したままだ。容疑者のうち4人はハンガリーやクロアチアのルーツを持っており、東ヨーロッパの右派政治と結びついていた。もう1人は6か月前にサンタクルスに到着したばかりのアイルランド人右翼、マイケル・ドワイヤーだった。

暗殺策謀者マイケル・ドワイヤーと武器

このグループの首謀者は、ファシズムに転向し、オプス・デイ(スペインのフランシスコ・フランコ独裁政権下に現れた伝統的なカトリックの団体)に所属していたエドゥアルド・ロッサ・フローレスという名の元左翼ジャーナリストだと言われた。実際、暗殺計画でロッサ・フローレスが想定していたコードネームは、亡くなった総統にちなむ「フランコ」だった。

1990年代、ロッサはユーゴスラビアからの分離戦争で、クロアチアの第一国際小隊(PIV)を代表して戦った。クロアチアのジャーナリストは「PIVは悪名高いグループだった。95%は犯罪歴があり、多くはドイツからアイルランドに至るナチやファシスト・グループのメンバーだった」とTimeに語った。

2009年までにロッサはボリビアに戻り、サンタクルスの別の分離運動を代表して十字軍に加わった。そして、サンタクルスのホテルで、明確な収入源がない一方、銃を大量に備蓄したまま殺された。

政府は後に、ロッサと共謀者が武器を持ってポーズをとっている写真を公開した。CIAの二重スパイを務めた元ハンガリー軍諜報将校であるIstvan Belovaiとロッサとの間のメールの公開は、ワシントンが作戦に関与していたという見方を固めた。

ボリビアの武器の隠し場とロッサ、ドワイヤー

マリンコビッチはその後、暗殺計画者らに20万ドルを提供したとして起訴された。このクロアチア系ボリビア人新興財閥は、最初は米国に逃亡し、そこで亡命を認められ、その後ブラジルに移住し、今そこに住む。彼はモラレス殺害計画へのいかなる関与も否定した。

ジャーナリストのマット・ケナードがレポートしたが、この計画を米国に結びつけた別の糸があった。ウゴ・アチャ・メルガルという名のNGOリーダーの参加が疑われている。

ボリビア政府の主任捜査官は「ロッサは自分でここに来たのではなく、連れられてきた」とケナードに語った。「ウゴ・アチャ・メルガルが彼を連れてきた」

人権財団がボリビアを不安定化

アチャはありふれたNGOのトップであっただけではない。彼は人権財団(HRF)のボリビア補助機関を設立した。これは、米国政府のターゲットとなる国々で政権交代(政権転覆)を求める活動家のための「革命の学校」をホストすることで知られる国際右派組織だ。

HRFは、亡くなったベネズエラ新興財閥でCIAのスパイであるトール・ハルヴォルセン・ヘルムの息子トール・ハルヴォルセン・ジュニアによって運営されている。歴戦のベネズエラのクーデター作戦家レオポルド・ロペスの最初のいとこであるハルヴォルセンは、ポリティカル・コレクトネス(被差別者を擁護すること)や他のよく知られた右翼ゴブリン(小鬼)に反対する運動をした元共和党学生活動家だった。

扇動的な右翼映画プロデューサーの短いキャリア(鉱業会社から資金提供を受けてスキャンダラスな「反環境主義」ドキュメンタリーを監督)を経て、ハルヴォルセンは自由主義の推進者およびグローバルな権威主義の敵対者にブランドを変更した。彼は、ピーターティールや保守財団、アムネスティ・インターナショナルを含むNGOなどの右翼の億万長者からの助成金でHRFを立ち上げた。同グループはその後、香港から中東、ラテンアメリカに至る反乱活動のための活動家訓練の最前線にいる。

アチャは米国で亡命を認められたが、HRFはボリビアの政権転覆を推進し続けている。ワイアット・リードが『グレーゾーン』でレポートしたように、HRFの「自由の仲間」であるジャニス・ヴァカ・ダザは、8月にボリビア各地を破壊したアマゾンの火災をモラレスのせいにしてクーデターの初期段階を引き起こし、国際的なモラレス抗議を駆り集めた。

当時、ダザは「環境活動家」そしてボリビアへの国際的な援助を穏健な見せかけで求め懸念を表明する非暴力の学生を装った。彼女のNGOであるRios de Pieを通じて、#SOSBoliviaのハッシュタグ立ち上げを支援。差し迫った外国の援助による政権転覆作戦へシグナルを発した・

地域の右派を集め、クーデターを準備

HRFのダザはヨーロッパと米国のボリビア大使館前で抗議を組織し、フェルナンド・カマチョは舞台裏で来るべきクーデターを祝福するよう中南米各国の右派政権にロビー活動を行った。

5月、カマチョはコロンビアの極右大統領イバン・ドゥケと会談した。カマチョは、10月選挙へのエボ・モラレスの立候補を阻止しようと、米州人権裁判所でモラレス大統領の正当性を掘り崩すための周辺各国の努力を先導する手助けをしていた。

5月、コロンビア大統領イバン・ドゥケと会うカマチョ

同じ月、ボリビアの右翼アジテーター(カマチョ)は、ブラジルのジャイル・ボルソナロ超保守政権の首相であるエルネスト・アラウホとも会った。会合を通して、カマチョはボリビアの政権転覆に対するボルソナロの支援を成功裏に確保した。

この11月10日、アラウホはモラレス追放を熱心に支持し、「ブラジルは同国の民主的立憲的な政権移行を支援する」と宣言した。

ボリビア大統領選の2か月前の8月、カマチョは米国が指名したベネズエラ・クーデター政権の役人と法廷を開いた。この中には、以前ワシントンの右派シンクタンク戦略・国際​​問題研究所(CSIS)で働いていたグアイドのニセ・ベネズエラOAS大使グスタボ・タレが含まれていた。

会合の後、カマチョはコロンビアとブラジルに対するのと同様に、ベネズエラのクーデター屋たちにも感謝の意を表した。

メサとカマチョ:資本主義の利便性の結婚

ボリビアに戻ったカルロス・メサは野党大統領候補として脚光を浴びた。

彼は博識なイメージと中道派政策の提案により、カマチョやマリンコビッチのような火を吐く右翼とは一見異なる政治世界に引き入れられた。彼らにとって、彼は便利な看板役であり、彼らの経済的利益を守ると約束した容認できる候補者だった。

マリンコビッチは選挙の5日前、アルゼンチンの右派系紙に「彼は私のお気に入りではないかもしれないが、エボは嫌なので彼に投票するつもりだ」と語った。

確かに、メサ支持を必要としたと思われるのはカマチョの実際的​​な経済的利益だった。

カマチョ一家は、サンタクルスで天然ガス・カルテルを設立した。ボリビア紙プリメーラ・リネアが伝えたように、ルイス・フェルナンド・カマチョの父ホセ・ルイスは、同市にガスを配給するセルガスと呼ばれる会社の所有者だった。叔父エンリケは、地元のガス生産施設を運営する会社ソクレを支配していた。そして、いとこのクリスティアンは、コントロガスと呼ばれる別の地元のガス販売業者を管理している。

プリメーラ・リネアによると、カマチョ一家は、カルロス・メサを政権に就け、彼らのビジネス帝国の回復を確実にするための政治的武器として親サンタクルス委員会を使っていた。

メサには、自国の人びとを犠牲にして多国籍企業の諸目的を前進させてきた、十分に裏付けられた歴史がある。新自由主義政治家でメディア・パーソナリティの彼は、米国に支援されたゴンサロ「ゴニ」サンチェス・デ・ロサダ大統領が多国籍企業のコンソーシアムによるボリビア天然ガスのチリの港を通じた米国への輸出を認める2003年の政策で大規模な抗議行動を引き起こしたとき、副大統領を務めていた。

米国で訓練されたボリビアの治安部隊は残忍な弾圧で猛烈な抗議に直面した。非武装の抗議者70人の殺害を統轄した後、サンチェス・デ・ロサダはマイアミに逃げ、政権はメサに引き継がれた。

2005年までにメサもまた、民営化された天然ガス諸会社を保護したことで拍車がかかった巨大なデモによって追放された。メサ政権の終焉により、モラレスの選出とその背後にある社会主義および地方の先住民運動の台頭は、地平線のすぐ先にあった。

ウィキリークスが明らかにした米国政府の通信記録は、メサが追放後、アメリカの当局者と定期的なやり取りを続けたことを示している。駐ボリビア米国大使館の2008年のメモは、ワシントンが2009年大統領選の前段で、モラレスを弱体化させ最終的に退陣させることを期待して、野党政治家と共謀していたことを明らかにした。

このメモは、メサが米国大使館の担当者と会い、大統領に立候補する計画があることを非公式に伝えたことを指摘している。通信記録にはこうある:「メサは、彼の党がイデオロギー的に社会民主主義政党に似ており、民主党との結びつきを強めたいと希望している、と私たちに語った。『私たちは共和党に何ら反対ではなく、実際過去にIRI(International Republican Institute=共和党国際研究所)から支援を得たが、民主党とはより多くのイデオロギーを共有していると思う』と彼は付け加えた」

今日、メサはラテンアメリカに焦点を当てたワシントンに拠点を置く新自由主義のシンクタンク、インターアメリカン・ダイアログの社内「専門家」を務めている。ダイアログのトップ資金提供者の一つが、米国国際開発庁(USAID)だ。これは、ウィキリークスで公開された機密外交通信記録から暴露された、「エボ・モラレスの先住民コミュニティビジョンに反対する人々」を含む野党諸グループに戦略的に数百万ドルを振り向けるための国務省の補助機関だ。

ダイアログの他のトップ資金提供者には、シェブロンやエクソンモービルなどの巨大石油会社、メサの政権に対する最初の抗議を引き起こしたベクテル、モラレスの社会主義志向の政策に強く反対している米州開発銀行、さらに不正な開票との疑わしい主張でモラレスの再選勝利を非合法化するのを助けた米州機構(OAS)が含まれる。

仕事を終える

カルロス・メサが10月にエボ・モラレス政権を不正選挙の罪で告発し、全国的な抗議行動を開始したとき、支持者から「マッチョ・カマチョ」と称賛される右翼扇動者が影から現れた。彼の背後には、彼がサンタクルスで率いた筋金入りの分離主義者の衝撃部隊がいた。

カマチョがクーデターの正真正銘の顔として浮上し、サンタクルス青年連合の民兵組織を特徴づける妥協のないレトリックとファシスト・シンボルで勢力を結集するにつれ、メサは遠くに消えていった。

モラレスに対する勝利を宣言したカマチョは、支持者に「仕事を終え、選挙を進めよう。政府の犯罪者の裁きを始めよう。彼らを刑務所にぶち込もう」と強く勧めた。

一方、ワシントンではトランプ政権がボリビアのクーデターを祝う公式声明を発表し、「モラレスの退陣により民主主義は守られる」と宣言した。

マックス・ブルーメンタールは受賞歴のあるジャーナリストで作家、『グレーゾーン』創設者・編集者。ベン・ノートンはジャーナリストで作家、映画製作者、『グレーゾーン』のアシスタント編集者。

−ここまで−

(編集部 浅井健治)
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2019年10月25日

DSA組織化ガイド:目次とまえがき

以下は、DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)発行『メディケア・フォー・オール組織化ガイド』の目次および"まえがき"の拙訳です。MDSウェブサイトにアップされている同『ガイド』第1〜3章と合わせてお読みください。
http://www.mdsweb.jp/doc/translate/transrate06.pdf
http://www.mdsweb.jp/doc/translate/transrate08.pdf

なお、文中〈 〉でくくった個所は原文では赤字で、2017年DSA大会決議へのリンクが貼られています。
https://www.dsausa.org/democratic-left/dsa_priorities_resolution_2017/

また、《 》でくくった個所は原文で太字になっている部分です。

−ここから−

メディケア・フォー・オール組織化ガイド

目次

メディケア・フォー・オール・キャンペーンを始めよう:DSA組織化ガイド
1 社会主義とメディケア・フォー・オール
2 組織化とリーダーの育成
3 メディケア・フォー・オールの戸別訪問を実行する
4 メディケア・フォー・オールに関する教育イベントを開く
5 市役所に足を運ぶ
6 メディケア・フォー・オールに関する政治的発言を行う
7 あなたのメディケア・フォー・オール・キャンペーンのPRをする
8 あなたのメディケア・フォー・オール・キャンペーンを選挙活動と一体化する
9 メディケア・フォー・オールの市議会決議を採択する
10 メディケア・フォー・オールのよくある質問
11 むすび

メディケア・フォー・オール・キャンペーンを始めよう:DSA組織化ガイド

この資料集は、メディケア・フォー・オールをめぐって組織化しているアメリカ民主主義的社会主義者の支部のためのもので、こうしたイベントやアクション、戸別訪問を過去1年間自らの支部において組織化してきた全国のDSAメンバーによって作成された。その狙いは、メディケア・フォー・オールが〈国の最優先事項〉である理由を明確にし、組織化とリーダーの育成について考える枠組みを与え、さまざまな政治戦術の「ハウツー」ガイドを提供することにある。私たちは、最良の実践例を見つけ、メディケア・フォー・オール・キャンペーンを始めようとする支部に最大限役立つガイドを作成しようと試みた。ただし、イベントを組織化する方法は一つではなく、つねに改善の余地があるだろうと考えている。

実際、私たちはこの組織化ガイドがさらに充実し、あなたの市におけるメディケア・フォー・オール支持の市議会決議獲得や共同行動の構築、あなたの州におけるメディケイド拡大の戦略的な闘い、その他DSA支部がすべての人をカバーする医療保険制度をめざして闘うために取ることのできる重要な戦略と戦術に関する記述も盛り込まれていくことを願っている。全国各地の支部からの活動レポートについてはブログを参照してほしい。

キャンペーンをスタートさせる方法は一つではなく、あなたが選ぶアクションは地域の諸条件に大きく左右される。メディケア・フォー・オール・キャンペーンを始める方法をあれこれ考えるには、▽自らのコミュニティで何が起きているか▽お金や人の観点でどんな援助を頼みにできるか▽DSA会員以外で最も大切な支持基盤はどんな人びとか▽どうすれば労働者階級の人びととその諸組織に働きかけることができるか−を見定める必要がある。また、もっと実践的な検討事項もある:州議会または市議会に、メディケア・フォー・オールやメディケイド拡大、有給の病気休暇に賛同することに前向きな議員はいるか。この問題や関連する問題で他にどんな団体が活動しているか。もうすぐ開かれる、あなたが参加できそうな大きな地域のイベントはあるか。

そして何よりも自らに問うてほしい:《この国の非人道的な医療制度から利益を上げているカネまみれの勢力に立ち向かうことのできる大衆運動を築くために、私たちの支部はどうやって、これまで政治に関わってこなかった人びとの心をつかむのか》。私たちの運動は、仲間内ではない人びとと熱心に会話を重ね、その人びとに圧倒的多数のアメリカ人のプラスとなる闘いに参加してもらうことによってのみ、勝利するだろう。

DSAメディケア・フォー・オール運営委員会は、あなたの支部がすべての人をカバーする医療保険制度に向けた闘いに加わるためのツールを開発する手助けをします。ご自由にいつでもご連絡ください:medicareforall@dsausa.org

連帯!

−ここまで−

原文は:
https://medicareforall.dsausa.org/organizing-guide/launching-a-medicare-for-all-campaign

2017年DSA大会決議については週刊MDS第1588号掲載の日南田成志さんレポートで言及されていますので、ご参照を。
http://www.mdsweb.jp/doc/1588/1588_02a.html

メディケア・フォー・オールそのものについて手早く理解するには週刊MDSの次の記事が役に立ちます。
【MfA(メディケア・フォー・オール すべての人への公的医療保険) 米国医療制度を根本から変える サンダースが提案、DSAも支持】
http://www.mdsweb.jp/doc/1582/1582_03n.html

(編集部 浅井健治)
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2019年10月17日

「恨之碑」−人間の尊厳と誇りを刻む

金城実さんが「恨之碑」を制作した当時の記事は、週刊MDSの前身の『統一の旗』時代、ウェブ発足前の号に掲載されています。以下、記事データベースから転載します。

【1999年1月22日 第575号 強制連行の韓国人軍属を弔う 沖縄で“恨之碑”建設の会発足】
 太平洋戦争中に沖縄に強制連行された人々の恨(ハン)を表し、無念の死を遂げた韓国人元軍属(軍で働く労働者)らの霊を弔う記念碑を建設しようという運動が始まった。

◎仲間の霊を弔いたい

 きっかけとなったのは、元軍属・姜仁昌(カン・インチャン)さんと徐正福(ソ・ジョンボク)さんによる一昨年の沖縄訪問。沖縄戦当時、姜さんは慶良間諸島の阿嘉島に、徐さんは宮古島にそれぞれ連行されていた。姜さんらは、「平和と生活をむすぶ会」の協力で阿嘉島を訪れ、同胞十二名の虐殺の跡を確認。その後も「生きている内に仲間の霊を弔いたい」との思いを募らせてきた。これを受けて、昨年十二月十九日、那覇市内で「『太平洋戦争・沖縄戦被徴発者恨(ハン)之碑』建設をすすめる会」の発足式が行われた。
 発足式には、沖縄から碑の制作にあたる彫刻家・金城実さんや弁護士・池宮城紀夫さん、音楽家・海勢頭豊さんらが、本土からは「むすぶ会」の豆多敏紀代表らが参加。被害者が強調する「恨」という言葉をどう受け止めるかの議論が行われた。韓国語の「恨」は日本語の「恨み」とは違い、「遂げられない心の嘆き」ともいうべき意味を表す言葉だ。「沖縄の人々が戦後ずっと持ちつづけている気持ちとも共通するものがある。『もののあわれ』というようなものではないか。これは二十一世紀にむけて両国の間で取り入れていくべき思想だと思う」(海勢頭さん)という認識を共通のものにした。

◎歴史の事実を伝える

 二人の出身地である韓国・慶尚北道からは数千人が沖縄に連行されたといわれている。その人々の記録は公式には何も明らかにされていない。今回の碑の建設は歴史に埋もれていた強制連行被害者の無念の思いを掘り起こす事業でもある。
 慶尚北道での碑の除幕式は八月十五日に予定されている。「すすめる会」はその日に向けて、呼びかけへの賛同や一千万円を目標とした基金への拠出を訴えている。

【1999年8月13号 第603号 人間の尊厳と誇りを刻む 沖縄戦被徴発者恨之碑 「子々孫々への宝物」】
 韓国人元軍属らの霊を弔う記念碑―「太平洋戦争・沖縄戦被徴発者恨(ハン)之碑」がついに完成した。韓国―沖縄―日本本土を結んだ民衆の共同事業に、全国三十都道府県約六百人から六百二十万円の募金が寄せられている。沖縄在住の彫刻家・金城実さんが心血を注ぎ込んだ「恨之碑」は八月十二日、韓国・慶尚北道英陽郡で除幕式を迎える。

 分散会で、元軍属の徐正福(ソ・ジョンボク)さんは「子々孫々に残していく立派な宝物ができた」と碑にかけた思いを語った。「『付近の警備』の名目で宮古島に連行されたが、実際は一番危険な陸軍の軍用品を荷役する揚陸作戦に就いた。五十〜六十機の空襲で船は降沈。日本の船員は全員助かったが、軍夫は浮き袋もなく全滅した。遺骨は見つからなかったが、みなさんの努力で素晴らしい碑ができた」と繰り返す。韓国・太平洋戦争犠牲者遺族会の李煕子(イ・ヒジャ)さんは「長い遺族会の活動の中で、目に見えるものを残してこなかっただけに実現できてうれしい。この碑を発信にして沖縄・日本・韓国の関係が深まってほしい」と呼びかけた。

 開口一番「この仕事に出会い、誇りに思っている」と語ったのは金城さん。「これまでの彫刻を見ると、女性の裸と鳩を描いて『平和の像』というエセ正義が多い。これは戦前の“報国”芸能と同じだ。戦争犠牲者の恨の核心に迫りたいと彫刻に取り組んだ。人間の尊厳と誇りを、この像に吹き込みたい」。目隠しされた青年を処刑する日本兵の醜さをどう表現するのか悩み、韓国に搬入する当日の朝まで制作に従事したという。「戦争の悲惨さや二度とあってはならないとの思いを込めた恨之碑を、沖縄・日本本土・韓国の間で大きく成長させていこう」と訴えた。

 約七か月の建立運動は急速に支援・協力の輪を広げている。運動を担ってきた仲間は「若い人が『私たちもこういうことにお金を出さなくちゃね』と友だちに働きかけ三人分カンパした。戦争動員法や『日の丸・君が代』法案など矢つぎ早の攻撃の中、『今、声を上げなければ』の思いはみんな共通だ。若い人は無理かと思っていたが、そんなことはない」(東京・高畑さん)「当初は反応がなかったが、五月に徐さんの話を聞いてから振り込まれる募金が急速に伸びた。除幕式に向けたタペストリーへの協力はすでに五十人を超えている」(大阪・藤田さん)と取り組みの手応えを発言した。
 新聞や各団体の機関紙などにも掲載され、事務局が知らない人々からも続々と募金が届いている。恨之碑建立を進める会事務局長の豆多さんは「目標の一千万円を達成し、アジアの人々と仲良く生きていく社会を作るために、さらに建立運動を広めよう」とまとめた。

(編集部 浅井健治)
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