2013年03月22日

「テントには愛がある」―福島避難母子が訴え

 3月21日、経産省前テントひろばを立ち退き攻撃から守ろうと、記者会見が行われました。福島市から練馬区に避難している二児の母、二瓶和子さんは次のように訴えました。

 ここのテントのおかげで立ち上がれた、テントがあってこその二瓶和子、自主避難者です。こちらでスカーフやマスクを販売させていただいたからこそ、地元・練馬区でも支援者の方たちとつながることができ、支えていただくことができ、今月は地元で活動することができました。
 このテントがあったからこそ、避難しているお母さんとも首都圏でつながることができました。私にとってはここは第二のふるさとのようです。避難してきたお母さんたちにとっても、地域は分散していてもテントがあるから自分たちは守られていると思っていると言っても過言ではありません。
 私はここでマスクを販売していた時に初めて、「あなたたちは僕たちの英雄だ」「勇気ある行動だ」と、身内よりも先にほめていただきました。それがここのテントで活動されている方たちです。
 私は、間違っていないと思って、ここで販売をさせていただくようになりました。名刺は支援者の方に作っていただきましたが、店舗やブログはありません。私としてはここの場所を事務所にしたいほどで、「どこで販売していますか」と聞かれると「経産省前のテントに金曜日来ております」と自信を持って言えるぐらい、この場所を必要としています。
 たくさんの地域に避難の会があって活動はしていても、最終的に地方からここにみなさんが足を運んでいます。それぐらいこの場所は大切です。
 また、ここで活動なさっている方々によって子どもたちが生きております。私の子どもがどうしてテントに来てくれるか。けっこう素直で、最近とくにお姉ちゃんのほうは活動に振り回しています、でも「きょうテントで大事なお話があるから来て」と言うと、「行く行く」と喜んでついて来てくれました。
 素直な子どもたちがどうしてテントに足を運ぶか。ここに愛があるからです。子どもを守ってくれているという実感があるから、それに応える子どもたちがいるんです。大人のように計算高く打算のある子たちではありません。田舎から出てきた、動物の野性のある子どもたちがテントに喜んでついて来てくれるんです。これは守られているという実感があるからなんです。
 私はここにテントの意義とテントの必要性があると思ってお話させていただきます。これは私だけの声ではなく、自主避難者である私の仲間たちの声だと思っていただきたいです。仲間たちはそれぞれの生活があってなかなかこうやって飛び出すことができません。でも、ここにあるテントのみなさんや、活動されている方々のおかげで私はここに立つことができています。なので、たとえ権力でここが潰されてしまっても、私たちの心は一つだということをお伝えしたいと思います。ありがとうございました。

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(浅井健治)
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2013年01月28日

沖縄・東京行動団の「建白書」

建白書

内閣総理大臣 安倍晋三殿 2013年1月28日

 われわれは、2012年9月9日、日米両政府による垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの強行配備に対し、怒りを込めて抗議し、その撤回を求めるため、10万余の県民が結集して「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」を開催した。

 にもかかわらず、日米両政府は、沖縄県民の総意を踏みにじり、県民大会からわずかひと月もたたない10月1日、オスプレイを強行配備した。

 沖縄は、米軍基地の存在ゆえに幾多の基地被害をこうむり、1972年の復帰後だけでも、米軍人等の刑法犯罪件数が6千件近くに上る。

 沖縄県民は、米軍による事件・事故、騒音被害が後を絶たない状況であることを機会あるごとに申し上げ、政府も熟知しているはずである。

 とくに米軍普天間飛行場は市街地の真ん中に居座り続け、県民の生命・財産を脅かしている世界一危険な飛行場であり、日米両政府もそのことを認識しているはずである。

 このような危険な飛行場に、開発段階から事故を繰り返し、多数にのぼる死者をだしている危険なオスプレイを配備することは、沖縄県民に対する「差別」以外なにものでもない。現に米本国やハワイにおいては、騒音に対する住民への考慮などにより訓練が中止されている。

 沖縄ではすでに、配備された10月から11月の2カ月間の県・市町村による監視において300件超の安全確保違反が目視されている。日米合意は早くも破綻していると言わざるを得ない。

 その上、普天間基地に今年7月までに米軍計画による残り12機の配備を行い、さらには2014年から2016年にかけて米空軍嘉手納基地に特殊作戦用離着陸輸送機CV22オスプレイの配備が明らかになった。言語道断である。

 オスプレイが沖縄に配備された昨年は、いみじくも祖国日本に復帰して40年目という節目の年であった。古来琉球から息づく歴史、文化を継承しつつも、また私たちは日本の一員としてこの国の発展を共に願ってもきた。

 この復帰40年目の沖縄で、米軍はいまだ占領地でもあるかのごとく傍若無人に振る舞っている。国民主権国家日本のあり方が問われている。

安倍晋三内閣総理大臣殿。

 沖縄の実情をいま一度見つめていただきたい。沖縄県民総意の米軍基地からの「負担軽減」を実行していただきたい。

 以下、オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会実行委員会、沖縄県議会、沖縄県市町村関係4団体、市町村、市町村議会の連名において建白書を提出致します。

1.オスプレイの配備を直ちに撤回すること。および今年7月までに配備されるとしている12機の配備を中止すること。また嘉手納基地への特殊作戦用垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの配備計画を直ちに撤回すること。

2.米軍普天間基地を閉鎖・撤去し、県内移設を断念すること。

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2012年09月13日

シカゴ教員ストは新自由主義教育改革との闘い

シカゴで9月10日、公立学校の教員による25年ぶりのストライキが始まりました。オバマ大統領の首席補佐官だった実力派市長ラーム・エマニュエルの進める教育改革に反対し、約3万人の教員と支援者がストを続けています。

米独立メディア「デモクラシー・ナウ!」の9月11日の番組「シカゴの教員スト:数千人が集会、企業優先の教育改革に反撃」で、シカゴの公教育問題を取材し続けているジェイサル・ノア記者が次のように報じています。

−ここから−

昨日(9月10日)、数万人の教員と支援者がシカゴの中心部をデモしました。赤いTシャツ姿が一面海のようで、私が見た中で最大のデモの一つでした。みんな、このストで自分たちの考えを主張することができるととてもエキサイトしています。この国の教育政策の多くは上から、教室で授業した経験などないトップの連中から、打ち出されますからね。この連中は、教育改革の被害をもろに受ける低所得地域で過ごした経験だってないんです。

教員たちは自分たちのためだけでなく児童生徒たちのために闘っています。その教員たちをシカゴが団結して支えているのは感動的です。これこそシカゴの、また全米の多くの人びとがぜひ後押ししたいと待ち望んでいた出来事です。

(キャスターのエイミー・グッドマンが「シカゴ教員労組の新しい指導部について、カレン・ルイス新委員長について説明を」と求めたのに答えて) それはシカゴ教員労組を語る際に忘れられがちなとても重要なポイントです。カレン・ルイスの出身母体CORE(一般教育者評議会[教員労組の幹部ではない一般の組合員でつくる活動家集団])は、学校の閉鎖・統廃合と闘い、「学校改革」に反対する地域づくりを共に進めてきた教員たちのグループです。「学校改革」はシカゴで「ルネサンス2010」プログラムと「落ちこぼれゼロ」法とともに始まった政策で、地域を荒廃させました。数百人の教員の解雇につながりました。そして、以前の組合指導部はこれと闘わず、この政策に反対する地域づくりを進めてこなかったのです。

多くの学校が閉鎖になったいわば廃墟の中から、新しい教員グループが立ち上がり、ついに2010年、全米で3番目に大きい公立学校区を組織する全米第3位のシカゴ教員組合の指導権を握りました。これは全国的に影響を及ぼします。というのは、教員が地域の人びと、公教育の存在理由そのものである親たちや児童生徒たちと手に手を取って協力し合うようになったのは、長い歴史の中で初めてのことだったからです。そう、手を取り合ってです。それは厳しい闘いです。相手とするのは、学校の民営化・閉鎖、テストの強化という政策を推し進める、この国で最も大きな力を持つ勢力ですから。

(オバマの首席補佐官だったこともあるエマニュエル・シカゴ市長について問われたのに答えて) ラーム・エマニュエルは(21年間シカゴ市長として君臨した)ダレイ市政の一員で、ダレイ市長と密接な関係にありました。非常に企業寄りで、トップダウン型のやり方です。教員や親たちのことは全く考えません。今年初めには、学校閉鎖と闘っている地域の運動にいちゃもんをつけるようそそのかして不満分子に金を払うところまで落ちぶれています。教員とスト支援の地域の人たちが闘っている相手はこんな人物です。

(エマニュエル市長が市側の回答について「この回答は教員たちの要求を尊重し、児童生徒たちを正当に評価し、納税者にも公正なものだ」と自画自賛していることについて) そこがキイポイントです。というのは、メディアはスト決行が発表された時の記者会見でも、シカゴ教員労組のルイス委員長に対し「これはカネの問題なんでしょう? 賃上げでしょう。カネを受け取ったらいいじゃないですか」と聞いていたんですから。ルイス委員長の答えはこうです。「これは単にカネの問題ではありません。教室の環境の問題です。学校に空調を設置してほしいという問題です。学級定員を適正なものにしてほしいという問題です。教員の評価、教員の給与を生徒のテストの点数とリンクさせないでほしいという問題です」

市の回答に対し、組合は耳を傾けはしたものの、組合を支持する地域の人びとのことを考え、地域の人びとも教員たちのことを考え、すべての要求についてしかるべき対応が示されない限り、回答を受け入れることはないでしょう。

(エイミー・グッドマンが、ある高校生の発言を紹介。この高校では、長年務めた校長が先月、説明もなく罷免され、新しい校長に代わった。新校長がとった施策について高校生はこう語る。「新しいベラスケス校長はAPクラス[優秀な生徒が履修可能な大学レベルの科目]を3つも減らした。新校長のせいで時間割全体がめちゃくちゃになってしまった。補修クラスをベラスケス校長は導入したけど、それって侮辱よ。お前たちは出来が悪い、APクラスなんて必要ない、お前たちはバカだ、と言ってるようなもの。私は最初っから、ベラスケス校長のやり方はあの人の個人的な立場から来てるんじゃないって感じる。校長は『テストの点数をみてごらん。ひどい出来よ』と言って説得しようとしたけど、私たちのテストの点はよくなってきているし、全体としてAPクラスの合格者・登録者も増えてきている。だから、学校を動揺させるベラスケス校長の決定はあの人自身のものじゃなくて、もっと上の人の言うことに従ってるだけ」。この発言が教員ストとの関係で持つ意味について問われてジェイサル・ノア記者は)

そうですね、この高校の話はシカゴ全体の話でもあり、またストライキについての話でもあります。縮図ですね。高校生が言うのは、教育におけるトップダウンの決定、生徒の話を全く聞かない、ということです。罷免された校長は、愛されていた校長であり、地域から選ばれていた。その校長が解雇された。他に、2人の長年務めた教員、この高校の創設時からのメンバーも解雇された。この高校は「ソーシャルジャスティス高校」といって、メキシコ系アメリカ人地区、とても貧しい地域ですが、ここに学校がなかったことから地域の人びとを組織化し、ハンガーストライキまで闘って設立させた学校です。2人の創設時からの教員は疑問の声を上げたがために解雇されました。高校生たち自身も今年初め、ストライキをしました。校内で話をすることを拒否し、授業をボイコットし、座り込みをしました。今、何百というシカゴじゅうの学校で起きていることとまさに同じです。

地域が闘わなくてはならない理由がここにあります。きわめて基本的なサービスを受けるためにシカゴじゅうで共に闘わなくてはなりません。そういう基本的なサービスさえ奪い去られています。しかし、市長は相手にする学校を間違えましたね。ソーシャルジャスティス高校です。この高校の生徒たちはよく組織されているし、地域の支援を得ています。組合も彼らを支えている。そして高校生たちも今度は先生たちのストの支援のために出かけています。解雇された教員は復職しました。APクラスも復活しています。前校長の復帰をかちとること、そして学校のコミュニティ管理を実現することをめざして彼らは今も闘っています。

もう一言だけ付け加えると、この高校には地域学校評議会がありません。しかし、シカゴのほとんどすべての学校には地域学校評議会があります。これは1987年に始まった都市部の学校における民主教育の最もラディカルな実験です。シカゴは都市部の公立学校区では唯一、コミュニティおよび教員が予算や校長の人事、学校の運営について発言権を有するところです。都市部の教育をどう立て直すかが全米で問題になっていますが、シカゴがその答えです。シカゴの低所得地区の学校でいい成績を収めているのは、地域学校評議会のある学校です。私は3月に、物理的には崩壊している学校を訪れました。壁は崩れ、手すりは壁から落ちていました。しかし、地域が援助しました。教員たちはこの最も貧しく犯罪も多発している地区の親たちや祖父母たちと協力して活動していました。そしてシカゴの低所得地区の学校で7番目に高い成績を収めることとなりました。ここに、公教育、都市部の教育、コミュニティと教員と生徒とが共に協力し合って自分たちの考えを主張していくことについて学ぶべき教訓があります。

−ここまで−

(浅井健治)
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2012年06月28日

原発・非正規・貧困−諸悪の根源は経団連

全交の呼びかけで毎週水曜日、経団連前アクションがおこなわれています。以下は、6月20日の行動の様子。さまざまな人が参加し、発言しています。ただし、翌々日の首相官邸前4万5千人に比べるとかなり見劣りのする参加者数を、もっと増やしていかなくてはなりません。

【「金よりも命だ」と経団連前アクション】

平和と民主主義をめざす全国交歓会は6月20日、「金よりも命だ!再稼働撤回!経団連前アクション」に取り組んだ。

大手町の経団連会館。「銀行は富をはきだせ」「われわれは99%」のプラカードが並ぶ。高畑宅二さんは「関西の財界は『停電になったらどうする』と自治体首長に再稼働容認を迫った。メガバンクは東電への融資に、家庭向け料金値上げと柏崎刈羽の再稼働がなければ融資を止める『特約条項』を設けた。原発メーカーは福島の苦しみをよそに原発輸出に乗り出している」と経団連の罪状を指摘。土屋典子さんは「99%に貧困と格差を押しつけている諸悪の根源が経団連だ。原発なくせ。再稼働するな。非正規労働なくせ」と迫った。

東京在住15年という女性がマイクを握り、「原発の恩恵を得て生きてきた世代だからこそ、原発は手放さないといけないと思う。まさか自分がこういう抗議行動に参加するとは夢にも考えなかったが、一人の母親として子どものためにやれることをやりたい。気付いてしまったからには、何もしないでいることはできない。次世代に安心できる世界を渡すことが私たち大人の責任です」と語った。

妖怪ぬらりひょんが「命よりお金が大事でございます」と福井県を食い物にする絵を掲げた女性は「ぬらりひょん=一部の特権階級から私たちの生きる権利を取り戻しましょう」と呼びかけた。

全交は毎週水曜日18時半〜19時半、経団連前で行動を続ける。

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(浅井健治)
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2012年06月13日

反原発デモ応援給水所

1235号の「主張」に「5月27日の炎天下の原宿デモでは、『反原発デモ応援給水所』が出現した。日本の民衆運動史上、3・11以降の反原発デモほど沿道から歓迎され声援されるデモはない」と書きました。この給水所の写真をアップしておきます。撮影は山根昭平記者。記事は
http://www.mdsweb.jp/doc/1234/1234_45t.html
にあります。
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イラク石油労働者弾圧をやめろ

イラク石油労働者の弾圧をやめろ、という抗議メール・キャンペーンが"LabourStart"というウェブサイト上で行われています(6月5日〜)。
http://www.labourstartcampaigns.net/show_campaign.cgi?c=1390
で、名前・メールアドレス・所属団体(なくても可)・国を記入し、メッセージを書いて(サンプルの英文をそのまま使っても可)"Send Message"をクリックすればOKです。抗議メールはイラク議会や石油省、石油会社などに届きます。

2009年夏、全交(平和と民主主義をめざす全国交歓会)大会参加のため来日し、経産省資源エネルギー庁と石油企業2社を訪れて「イラクの石油に手を出すな」と要請したアブ・ワッタンIFC(イラク自由会議)副議長(当時)も戒告と6か月の給与カットの攻撃を受けています。抗議メールにぜひご協力をお願いします。以下は同サイトのアピールの大意です。

−ここから−

イラク石油労組活動家に対する攻撃をやめろ

世界約2千万人を組織するICEM(国際化学エネルギー鉱山一般労連)と連携したキャンペーン

イラク政府当局はたびたび労働組合活動に介入している。その手段は、労組活動家に対し強制配転や降格、罰金、移動制限その他の罰則を科すというもので、これらはサダム・フセイン政権時代以来のイラク労働法・国家公務員法によって許容されてきた。労働者の諸権利の抑圧は石油部門で最も激しく、石油省は石油会社と手を取り合って上記の罰則を強行実施している。

この厳しい姿勢は、2011年4月17日イラク南部のマイサン石油会社で、会社の腐敗に反対して平和的にデモをしていた26人の労働者を逮捕したことにも示されている。デモの実施について事前に許可を得ていたにもかかわらず、石油省の調査の結果、8人の労働者が懲戒処分、残る18人にも警告が与えられた。26人全員が、同様の行動をくり返せばさらに重い処分が科せられるとの指示を受けている、2011年12月13日に会社から一人一人に届いた書簡は、同じような活動にかかわり続けるならこの労働者たちの生計は危機にさらされることになると述べていた。

さらに、2012年1月11日には第1129号調査委員会の勧告に従ってGFTUWCI(イラク労働組合労働者評議会総連合)バスラ支部副委員長のアブドルカリーム・アブドルサダ(愛称アブ・ワッタン)に戒告と6か月の給与支払い停止の処分が言い渡された。同じ調査委員会の勧告に基づき、IFOU(イラク石油労組連合)委員長のハッサン・ジュマ・アワドには3年間の降格処分が、IFOU南部石油労組執行委員でIFOU中央委員のアデル・アブードには書面による多重戒告処分が科せられ、GFTUWCI石油労組員のアブドル・カリク・ナセルは書面による警告を受けた。これら全員に「騒乱の扇動」の嫌疑がかけられている。

−ここまで−

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経産省に「イラク石油開発の違法な入札に手を貸すな」と要請するアブ・ワッタン(左、2009年7月31日)

(浅井健治)
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2012年06月05日

MDS集会/まとめの発言

6月2日東京、3日大阪で「原発・新自由主義・非正規労働をなくそうMDS集会」が開かれました。集会プログラムのうちMDS佐藤委員長の講演については次号に要旨を掲載しますが、それ以外は紙面の制約上取り上げることができませんでした。以下は、東京集会での高畑さんと司会のIさんのまとめの発言の一部です。とくにIさんのまとめは、これだったら誰でもMDS入ってみようかなという気にさせられるだろうと思われるセンスあふれる呼びかけでした。

◎高畑さん
 原発、がれき、非正規、オキュパイ、イラクの民主的変革―こういう運動はつながっている。それは、1%のグローバル資本の新自由主義が私たちの生活を圧迫し、命を危険にさらし、ぎりぎりの限界のところまで来ている、ということ。今の社会のシステムを変えるためには、MDSが、先ほどMDSの同盟員の方々がアピールしていたように、闘い続けていかなくてはならない。
 今の社会を変えたい、希望ある社会をつくりたい、この思いを共にし闘っていくのがMDSです。人間らしく生きる、ひとりひとりを大切にする社会をつくりたい、生きることそしてつながること、その中で新しい私たちの社会、民主的で希望ある社会をつくっていく。これがMDSです。ぜひMDSにご加入ください。

◎Iさん
 私は心配だ。いつまで元気に、例えば私自身こういう活動ができるのかと考えるし、今フル稼働で動いているMDSのみなさんのことも心配になる。そういう状況です。
 きょう初めていらっしゃってMDSに入ろうか迷われてる方にとっては、この漢字いっぱいのMDS(民主主義的社会主義運動)って何だ、原発・新自由主義・非正規労働がどうつながってるんだ、という疑問がおありになると思う。要は(横断幕上の「命」の字を指して)ここにこの三つがつながっている。命を奪われる。食わされて、飲まされて、いつの間にか空気吸わされて、仕事奪われて、買わされて、ということが全部つながるのが、この「命」という字。この対極が、ちょっと似てる漢字で「金」という字がありますね。
 MDSはモグラたたきみたいにいろいろ起きてくる問題を根本から直そうと頑張ろうとしているので、それを漢字で書くとこんな長くなってしまう。カタイなあと思われるのも仕方ないが、ぜひご自分の言葉で「私殺されてるかもしれない」とか語れるようにしながら仲間と一緒に活動していただければ、また、次のMDS集会にみんなが元気で参加できるように、休息もとりながら、ぜひ笑顔で集まれるように次回につなげていただければと思います。

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(浅井健治)
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2012年05月30日

人気芸人を利用した生活保護攻撃を許さない

人気お笑い芸人の母親が生活保護を受けているという女性週刊誌の報道、自民党片山さつき議員らによるバッシングを機に異常な生活保護攻撃が続いています。生活保護問題対策全国会議はこの問題で5月30日、記者会見をおこないました。以下は、会見に出席した生活保護利用当事者お二人の発言の概要です。手書きメモに基づいてまとめたので不正確な個所があり得ることをご承知ください。

なお、同全国会議からは緊急声明や「扶養義務と生活保護制度の関係の正しい理解と冷静な議論のために」という意見書が出されています。ぜひそちらもお読みください。
http://seikatuhogotaisaku.blog.fc2.com/blog-entry-33.html
http://seikatuhogotaisaku.blog.fc2.com/blog-entry-36.html

また、発言中にある自民党の生活保護見直し策は次のPDF参照。
http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/recapture/pdf/062.pdf

−ここから−

◎50代男性(現在受給中)

 まず思ったのは、出来レースではないかということ。自民党が保護水準の10%減額の案を出した直後。タイミングがよすぎる。
 バッシングが強くなり、偏見によって、受給者の就労に向けた出口が狭くなる。仕事を探している人たちがさらに精神的に追いつめられる。数か月前、「仕事がない」と命を絶った人がいる。普段からスーパーで買い物をするときも後ろめたさがある。さらにそういう気持ちが強くなるのかなと考える。
 (監視されていると感じる?)とくに仕事探しのとき。月に20〜30回ハローワークに行くが、面接に行ったのはたったの1回。その際も「生活保護を受けている」と言っただけで、私が犯罪者であるかのような目で見られた。「人のカネで飯を食っているような者は雇えない」と。今度のことで偏見がますます強まるのではないか。
 ある女性はふだんから引きこもりがちだが、今回のことで「私はもう表に出ない。代わりに買い物に行ってきてほしい」と。
 報道によってますます、生活保護を受けていることについて自問自答するようになる。一人きりで、相談する人もなく、仕事が見つからないと、どんどん自分を追いつめていく。受給して3年目の人があぶないという。1年目は生活は安泰になる。2年目は仕事探しで苦しむ。3年目、自問自答が始まる、「これでいいのか」と。自問しながら、どこで折れてしまうか。自ら命を絶つ人が増えるのではないか。受給者はただでさえ自殺率が高いが、それに拍車をかけるのではないかと危惧する。
 親子と言っても、いい関係ばかりとは限らない。「お前なんか死んでしまえ」と言い合うような関係もある。
 着るもの1着にも考える。何年かぶりでTシャツを買った。報道は「不正受給」ばかりクローズアップ。まじめにやっている人、就労で苦労している人の報道は聞いたことがない。そこに目を向けてほしい。
 経済的自立、「早く就職して生活保護から抜けろ」と言われるが、心の自立のほうが先だ。引きこもり、精神疾患の人、働く意欲を持てない人が多い。そういう人に今回の報道はダメージが大きい。引きこもる人はますます引きこもる。自分の価値は何だろうと考える。私だって、どこで折れるか分からない。

◎40代女性(最近まで受給していた)

 この会見に受給者が男女計4人来る予定だったが、2人が来られなくなった。人前で自分の保護受給のことを発言する−相当の勇気のある人でも、当日になると、ふとんをかぶって動けなくなる。
 私も時々体験を話すが、今回は一番きびしい。以前は、誤解を解くメッセージを発信したいと「わたしたちの声をきいてください」というチラシをつくって議員に届けたりしてきたが、ワイドショーで垂れ流し報道がされるここ1週間は精神的にきびしい。ニュースで(受給者を批判する)街の声のインタビューが流れると、外出できなくなる。
 夜10時、1時、朝4時、6時と電話してきて、「生活保護が切り下げになったらどうしよう。眠れない」と話す人もいる。
 首都圏で給付額は8万円。ガス、水道、電気、わずかな携帯代、プロバイダ料などで3万円なくなる。残り5万円で、食事の材料、トイレットペーパー、洗剤を買い、Tシャツを3か月悩んで買い、という生活。3千円財布にあれば「今週は大丈夫」という生活。生活費が1日千円を超えると、不測の事態があると対応できない。自転車がパンクしても直せない。かと言ってバスで行こうとすると高い。結局外出できない。
 保護が打ち切りになって最初に、靴下を買った。マスコミの取材を受けることはあるが、穴の開いた靴下を新しくするのにどんな苦労をするかを話す機会が与えられることはない。マスコミは列をつくるホームレスの人たちの映像は流すが、その人たちがお金を受け取った後アパートでどんな暮らしをしているかは流さない。誰も関心を持ってくれない。誰も聞いてくれない。語れる場面がない。
 嵐のような誤解の垂れ流し、偏見と差別の中では、私たちが街を歩けるようにはならない。
 受給者200万人の中には、車いすの人、チューブをさして呼吸している人、母子で赤ちゃんを一生懸命育てている人、いろんな人がいる。7割は病気や障害を持つ人たちだ。今回のことはその人たちにものすごく深い傷を与えた。家族の世話になることで苦しんできた人たちにさらに追いうちをかけた。
 (自民党案にある)現物給付など、暮らしが見えていたら、あり得ない。子どもはどんどん大きくなり、洋服を新しくしなくてはならない。ミルクから離乳食、ごはんに変わる。アレルギーのある子もいる。毎日の暮らしを営むということがどういうことか分かっていたら、絶対に現物給付など出てこないはずだ。給付された洋服を着て歩いたら、囚人服のようにあの服は生活保護だとなってしまう。
 私たちには心もあり、傷もつく。「尊厳」の言葉は使うなと言われたりするが、ここまで尊厳が踏みにじられたことに怒りを感じる。
 DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者の場合、扶養の照会をされるだけで、相手に自分がどこにいるか分かってしまう。生活に困窮していることが知られてしまう。争っている相手から、あることないこと、自分に不利益な情報も役所に与えられてしまう。
 DV被害者は、暴力や虐待で一番弱っているときに申請に行く。扶養照会しないとダメです、と言われると、言い返せず、そういうものかと考え、申請を取り下げる方向に行く。家族から「お前なんか死ね」と言われているような中で扶養照会されるなど苦痛以外の何ものでもない。生きるための申請なのに、死ぬよりつらい選択を強いられる。
 資産調査は嫌がらせと思うほど細かく「丁寧」。子どもの貯金箱まで差し出させられる。一番さぐられたくないことにまで手を突っ込まれ、かき回される。こんなことなら路上で死ねばよかった、と思いながら、決定通知を待つことになる。
 保護の申請もできず、サラ金・ヤミ金に走る人も。不本意な仕事に就くことを余儀なくされる人も。女性の申請者に「体で稼げばいい」と言うケースワーカーは少なくない。これがまかり通るなら、暴力のもとにとどまらざるを得ず、いきなり命を絶つことにもなる。ところが、女性である小宮山大臣や片山議員が、女性への不利益がないように考えてほしいまさにその人たちが、生活保護を締め付けに来た。残念だ。
 「生活保護ってそんなにもらってるの?」と言う人がいたら、「そう言うなら、あなたこそ生活保護だよ。申請すべきだよ」と言ってあげたい。貯金があったらダメ、扶養できる親族がいたらダメ、自分が持っているものをすべて失くさなければ保護は受けられないのか。そこがなかなか分かってもらえない。
 保護が打ち切りになってから、仕事で得た収入は、手取り額は同じでも、違う。人にとやかく言われない8万円−何ものに代えがたい。壁がギュギュっと締まってくる閉塞感の中での8万円とは違う。
 私たちの暮らしに目を向けてほしい。使い回された映像を使わず、209万人の一人一人の暮らしをちゃんと見つめてほしい。

−ここまで−

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(浅井健治)
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2012年05月07日

杉並「祝!原発ゼロパレード」

日本の全原発が止まった翌5月6日、脱原発杉並デモ「祝!原発ゼロパレード」がありました。以下は、出発地の東高円寺・蚕糸の森公園で、「原発やめろデモ!!!!!!」呼びかけ人のリサイクルショップ「素人の乱」5号店店主、松本哉(はじめ)さんがおこなったスピーチです。

−ここから−

 やあ、みなさん、おめでとうございます。(拍手、歓声)
 思い起こせば、去年4月10日に高円寺でデモをやったが、あの時は非常に心細かった。大爆発するわ、放射能来るわでもう。謎の自粛ムードみたいで誰も「原発冗談じゃねぇ」とか言う雰囲気でもなく、みんなこれ反対する人いねぇんじゃないかというぐらいだったが、高円寺で実際デモをやってみたらめちゃくちゃ人が来て、とんでもないことになって。そこからいろんな人も反対し始めたり、いろんな人もデモをやったりとかどんどん出てきて、何だ実は結構同じことを考えてた人いっぱいいたんじゃないかと思いました。
 それでデモが連発する、いろんな人がデモをやる。すごいことになって、政府の方もなかなか動かせずに、今日に至ってなんと原発が全部ゼロになった、と。(拍手) ほんとすげぇいいなぁ、と思って。それでまたこの杉並で、きのう原発がゼロになったあとに祝賀パレードを行なうっていうのはすごいめでたいことだなあ、と思って。今日は盛大にやっていきたいなと思います。(歓声)
 たしかに政府はいまだに原発を動かそうなんてとんでもないことを考えてるが、世論調査では8割が反対してる。ということは、だいたい1億人が反対してるということですよね。1億人が反対してるのに原発をまだ動かそうなんてのはとんでもない話なんですけど、そういうやつらがいて動かそうとしてるのはしてるかもしれないが、やっぱりここは勝ちは勝ちだと思う。いろんなデモがあったり世論が動いたおかげで原発が止まったという現状がある。
 まあ完全な勝ちじゃないけども、かなり一定の勝利を収めてると思います。これは野球で言えば、たぶんリーグ優勝ぐらいまで行ってる。(笑) あとは日本シリーズが残ってるが、最後の日本シリーズの優勝まで行かないでも、とりあえずリーグ優勝の段階で盛大に祝っとかなきゃいけないんじゃないか。ビール掛けとかいろいろやれればいいかな、と。これは盛大に、おめでとうございますという感じでやっていきたいと思います。(拍手)
 今日、紋付きで来たが、俺きのうの夜に店番しながら友達と「いやぁ明日めでたいから紋付き袴で行きたいよな。でも買ったら10万とかするから買えないよな。どっかねぇかな」って話してたら、お客さんで棚を買いに来たおばちゃんが「そんな高いカネ出さなくていいわよ。何とか探してあげるから」とか言って必死に探しくれて。走り回って今日の早朝に電話かかってきて「見つけたよ」とか言って。(笑) 「今から店に持ってく」。俺もすぐ店に行って着方とか教えてもらって、近所のおばちゃんに着方どうやるんですかって聞いたりとか。そういうふうにして何とかなるという、この杉並というか高円寺というかこの辺の街っていうのはちょっと異常だなというのはある。(笑) でも、そういういろんな人が集まってみんなで知恵をしぼって何とかしていくというところで前に進むことができるという意味ではすごくいい街だったりする。そういうものを積み重ねることによって、原発みたいなろくでもないものに頼らなくても済むような世の中がやってくるんだと思う。
 ということで、杉並こそ、景気よくお祝いをして、もう二度と原発を作らないでそのまま廃炉にしてってくれと訴えるには最適なんじゃないかと思う。
 みなさん、がんばりましょう。(拍手、歓声)

ーここまでー

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なお、杉並では、「デモに参加したよ」と言えばツマミ5品までオール50円引きとか、原発廃炉まで1杯目のワイン無料といった「デモ割」と称するサービスを20店舗で提供しているとのこと。

5・6デモの呼びかけ文などは
http://uzomuzo.com/
から。

[浅井健治]
posted by weeklymds at 18:44| 報道/活動報告

2012年04月23日

経産省前ハンスト会見写真

記者会見での黒田節子さん、中嶌哲演さんです。(4月17日、経産省前テントひろば)
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(浅井健治)
posted by weeklymds at 23:08| 報道/活動報告